異動・転勤で心身ともに疲れ果て、あげくじんましんまでできた今の私に山を登る元気はありません。でもふかふかの雪とたわむれ、おいしいご飯と温泉でじんわり体を癒やしたい。。。八ヶ岳の唐沢鉱泉なら茅野駅まで車でお迎えが来てくれるって!
予約時はぐったりしていた私ですが、年末年始の休暇に入ったらもりもり元気がでてきて、しかも年末年始の大寒波とかいいながらは1月2日は天気がいいみたい。これは歩けっていうことかしら? 「もしもし、明日は天気がよいみたいなので渋の湯から歩いていくことにしました。お迎えはキャンセルでお願いします」
⏰ 歩行時間:約2時間
⏰ 11:30 渋の湯手前 ~ 13:05 八方台分岐(約2000m?) ~ 13:40 唐沢鉱泉(1858m) 超のろのろ🐢
💰 🚌バス運賃 茅野駅→渋の湯手前¥1,200- 🏠唐沢鉱泉1泊2食付¥18,300-(年末年始料金・個室)
中央線で茅野へ。車窓からの甲斐駒はあいかわらずかっこいい。
9:23 茅野駅着 中央線のドアは開閉ボタンを押し手動ですが、換気のため駅に着くたびに自動で開くので寒い寒い。冷え切ったので茅野駅の立ち食いそばであたたかいものをと思いましたが、お正月は11:00から営業でした、残念。
待ち時間にお話しした女性は赤岳鉱泉に泊まるとのこと。私「赤岳鉱泉は昨年ステーキ食べに行きました。おいしかった~」 女性「もう5、6回赤岳鉱泉には泊まっているけれどステーキは食べたことがないのよ。焼き魚とかで」 えぇっ! 赤岳鉱泉のステーキってそんな貴重なの? 1回で食べられた私ってラッキーだたったんだ。。。今日はステーキだとよいですね。
10:25 茅野駅発 アルピコバス営業所で乗車券¥1,200-を購入し、1番乗り場渋の湯行からバス乗車。車内は3分の1以下の乗車率。しっかり登る人はもう1本前のバスに乗っているはずです。私も京王線沿線に住んでいた昨年までは余裕で1本前のバスでしたが、引っ越した埼玉の片田舎からだと間に合いません。途中タイヤにチェーンをつけて雪の坂道を渋の湯へ。
11:30 渋の湯手前着 5月の大雨で道が悪くなったことでバスは本来の渋の湯バス停まで入ることができず、手前1kmほどのところで降ろされます。Uターンするスペースもしっかりあります。
車道ですが、雪で覆われてキレイ。この時点でテンションは⤴
渋御殿湯近くの公衆トイレまで来てしまいました。おかしい、トイレに着く前に唐沢鉱泉方面への登山口があるはずなのですが。私しっかり右側見てきましたよ。ももももしかして、雪で道がなくなってたりして。
じっくり見ながら来た道をもどります。これかな? 標識は見当たりませんが、どなたか入った形跡があります。これ、わかりにくいわー
先達がしっかり道をつくってくれたおかげで歩くことができます。雪がふっかふか
ピンクの目印もあります。
枝の上からパラパラと落ちてくる雪が太陽の光をうけキラキラと舞っています。
この落ちてくる雪と、自分が雪を踏みしめる音以外は何も聞こえない。無音という音はあるのです。
単調な森歩きが続きます。写真を見るとつまらなそうですが、実際のところ私は静かな雪の森を独り占めできてかなりうれしい状態です。
動物の足跡が見当たりませんねぇ。。
13:05 八方台分岐(2000mくらい?) ここが本日の最高地点
私には珍しく晴れています。
ずっと森の中で展望はありませんでしたが、お隣さんの山が見えてきました。
ゴールの唐沢鉱泉登山口。登山口から登山口へ横へと歩いたにすぎませんが、今の私の精一杯です。
13:40 唐沢鉱泉着 チェックイン、「西天狗に登られるのですか?」 普通はそうでしょうが私は違うのです。「いえ、ここがピークです。ゆっくりしたくて」 「それはいいですね。ゆっくりしてください」 まだ早いのと下山後の入浴をする人がいたので、展望がよいという八方台へ行ってみることにしました。
八方台
唐沢鉱泉から往復1時間ちょっと。車道を下りていくと右に遮断機があるので、その道に入ります。
途中ご夫婦を抜かし、ほぼ平らの道をずんずん歩きます。30分以上歩いても何もない。。。また見過ごした? と思ったら標識がありました。
ここを登れば展望台。あと数歩で展望台というところで押しのけるように私の前に乱暴に入ってくる人が。先ほどのご夫婦のダンナさん、展望台の場所取りです。感じ悪いなー
ジジイはザックを開けてイスを組み立てはじめます。私は岩の上に座ってお茶をしながら観察。奥さま(愛人?)が来てイスに座ろうとしましたが雪にイスの足がずぶずぶ入ってしまって、思った方向に向かって座れません。しかも、お湯をわかそうとしたペットボトルの水は凍っています。まぁマイナスなんだから凍るよね。
八方台からは天狗岳(左)や赤岳(右)がバッチリ。唐沢鉱泉からは多くの人が西天狗を目指すけれど、こう見ると遠いですね、私の足ではとてもとても。反対を見ると南・中央アルプスも見えますがぼやけていました。
来た道を戻ります。
カモシカ?
うさぎどん
唐沢鉱泉♨
ただいまー 唐沢鉱泉に戻ってきました。山小屋だと思っていましたが、これは立派な旅館です。
しっかりお正月しています。
どうせ泊まるなら山の上の山小屋がよいと今までは考えていたので、登山口にある唐沢鉱泉はノーマークでした。高峰温泉に行ったときに、秘湯を守る会つながりなのか唐沢鉱泉のパンフレットがあったのがここに興味を持ったきっかけです。
相部屋もありますが、今はコロナ対策で一人でも個室宿泊になります。わーい!こたつだ!! 石油ストーブもあるのでぽっかぽかです。
山小屋ではなく旅館だという証拠にゴミ箱がある! 写真には写っていませんがテレビもあります。デジタルデトックスのためテレビはつけていませんが、最近のテレビ、特に年末年始の特別番組はおそろしくつまらないと思うのですが。私は年末ずっと孤独のグルメを見ていました。
お風呂は誰か入っているようなので、しばらく部屋で飲んだり編み物をしたりまったり。おこたで編み物をするのが夢でした。さみしい正月だなとそこのあなたは思うかもしれませんが、騒がしいのは好きではないので私はこれでよいのです。ブログ名は「ゆる登山だニャン」などとふざけたものではなく、「孤独のゆる登山」にすればよかったかしら。
部屋の窓からは除雪しているのが見えます。ガンバレガンバレ
お楽しみのお風呂。源泉は約10℃のため加温しています。家ではプロパンガス節約でシャワーのため(引越してプロパンガスの料金の高さにビックリよ)、湯船につかるのは3か月ぶり。やっぱりお風呂はいいねぇ~ 湯気でほとんど何も見えませんが、いちおう写真をアップ。レンズ越しでなくても湯気がすごい。
お風呂から出ようとすると目まいが。。。湯あたりか。倒れるにしてもパンツだけは履いておきたい。なんとかパンツだけは履き、バスタオルを長椅子に敷いて横になると人が数人入ってきました。間一髪。私のことは気にしないでくださいという思いが通じたのか、みなさま気づかないふりをしてくれました。ありがとう。そういえばアルコールは飲んだが水分摂取していなかったなぁ、これはダメですね。水道水をガブガブ飲んだら少し落ち着きました。
部屋で横になっていると夕食のアナウンス。食べられるかなぁ。
17:35 夕食 食堂の天井からはたくさんのドライフラワーがつるされています。
食前酒までついてごちそうです。本調子でない私はまずふろふき大根から。うん、なんか元気がでてきました。
エビフライの奥の黄色い物体はカボチャサラダ。今の私には唐揚げはムリだ。
お刺身のサーモンはきっとサーモン・トラウト(ます)ね。飲み物はノンアルコールでこけももジュース¥550-にしました。真ん中のデザートはヨーグルトかと思ったら牛乳寒天。左奥の具だくさんの汁ものにも寒天が入っています。諏訪は寒天の産地でもありましたっけ。双子池ヒュッテでも寒天がでたっけなぁ。汁ものがとってもおいしかったので帰りに寒天を買っていこう。
なんとなんとおそばの上に松茸が! 香りがしっかり松茸です。ここでまさか松茸が出てくるとは思いもよりませんでした。
食事中に女将さんがテーブルごとに挨拶をしにきてくれます。丁寧だなぁ
お正月だからか日本酒・神渡が飲み放題です。こんな時に自分の不注意から湯あたりして飲めないなんて。私のバカバカ
食事が終わった人から玄関ロビーでくじ引きです。9等でも八ヶ岳のクリアファイルなので悪くない。
あっ、この4等のイエティ、NHKドラマ「山女日記」で若村真由美さんがお守りがわりに持っていたやつだ。これ欲しい~ 山ガールは色違いで持ってますよ、双子池ヒュッテで買いました。ちなみにイエティはここの売店で¥1,100-です。
私の前にくじを引いた青年は1等の「旬の味覚」が当たりました。私の後ろに並んでいたおばさまは「昨年当たったけれど、山菜やトウモロコシが年に3、4回送られてくるのよ」 それはいいですね! そんないいものが八方台のクソジジイではなく好青年に当たってよかった。(もしかしてジジイは特等だったりして)
私は2等の信州のお酒が当たり、五一ワインをチョイス。ザックが重くなって困るなぁと思いながら、顔はにやついてしまいます。
おこたでお茶を飲みながら読書したり編み物をしたりゆっくり。眠くなったらお布団を敷いておやすみなさい💤 2日目へつづく
1泊2食付: 年末年始料金¥16,500- 個室料(コロナ対策のため相部屋不可)¥1,650 入湯税¥150- 現金払のみ
食事時間: 夕食 17:30~18:00で準備ができ次第 朝食 7:00~8:30
トイレ: 共同 洋式・和式 下界と同じ仕様でもちろん水洗
携帯電波: 場所限定でFree-Wifiあり
入浴時間: 夜22:00まで 翌朝7:00~10:00
送迎サービス: 唐沢鉱泉発 9:00 12:00 15:00
コメントを残す