高峰温泉泊で雲上の野天風呂♨~黒斑山スノーハイキング

2カ月半ぶりの山登り、今年の初登りは浅間山の外輪山、黒斑山です。2回目の緊急事態宣言中は通勤以外はまじめに家に引きこもっていました。リハビリ登山で高尾山を予定していましたが、あまりお一人様では予約がとれない高峰温泉が空いているではありませんか! これは行くしかありません。高尾山でリハビリ登山もなく、いきなり黒斑山しかも雪、登れるかな?

 

⏰ 歩行時間:約3時間15分

⏰ 9:30 アサマ2000スキー場🚻 ~ 10:45 表・中コース分岐 ~ 10:55-11:00 トーミの頭(2302m) ~ 11:15-20 黒斑山(2404m) ~ 11:25-50 昼食 ~ 12:00 トーミの頭 ~ 12:15 槍ヶ鞘(2294m) ~ 12:40-13:00 休憩 ~ 13:35 車坂峠(1973m) ~ 13:45 アサマ2000スキー場🚻

💰 🚌バス運賃 新宿バスタ↔アサマ2000スキー場¥2,880×2(早売・ネット割で¥120引) 🏠高峰温泉1泊2食付¥18,700-(暖房費¥1,000含) 入湯税¥150-


10:35 新宿バスタ発 新宿→アサマ2000への直行バスはしばらくコロナのため運休でしたが、緊急事態宣言解除後に再開。一応直行ですが、小諸駅前でバスの乗換えがありました。乗車率は半分以下、平日ですしね。

乗車券¥3,000のところ早売・ネット割で¥2,880-

3/26 14:30 アサマ2000スキー場着 スキー場に到着するまで雪が皆無だったので「もしや雪解けのぬかるみ登山になるのでは?」と思っていましたが、スキー場は雪があって一安心。

すでに高峰温泉のお迎え雪上車が待っており、バス降車後すぐに乗り込みます。スキー場の横を走る雪上車、乗り心地は? がたがたがたがた

 

約5分ほどで高峰温泉到着。初の雪上車乗車は楽しく、赤い雪上車のカッコよさにほれぼれ。

高峰温泉♨

人気の温泉宿。基本お二人様からの予約優先で、お一人様は日にちが近づき空きがあったら予約を受けるというシステムのようです。昨年の4月上旬にも予約していましたが、緊急事態宣言前の都の自粛要請でキャンセル、1年越しの待ちに待った高峰温泉です。やっと来られたー

 

今日の寝床。窓の外には雪景色が広がります。

寛いでいるヒマはありません、混雑する前にお風呂にいかねば。まずは体を洗いに内風呂の展望風呂へ。ここもとてもよいお風呂で長湯したいところですがいざ野天風呂へ出陣、忙しい。

サンダルに履きかえ外へ。野天風呂の定員は4名。この履きかえるところに脱衣カゴが男女各4つあり、このカゴ4つが全て持ち出されていれば定員オーバーのため待つことになります。入浴時間は12:00~18:00、これは季節によって変わるのでしょう。

 

しっかり雪かきされているのでサンダルでも問題ありません。

サンダルに履きかえてから野天風呂までは50mほど。

 

寒い寒い! 一瞬で浴衣を脱ぎ、

ざぶーん!

うれしいことに貸し切りです。お湯の温度はちょうどよく、頭は外気で冷えていつまでも浸かっていられそう♨

 

景色はもちろん最高です。

女性が来たので私は出ることにします。ごゆっくりどうぞ。

サンダルを脱いで建物に入ると、カゴの前で女の子たちが3人待っていました。お風呂は4人なのでその3人はカゴを持って野天風呂に向かっていきましたが、あのお風呂に4人は狭いし、1人とにぎやかな3人だと1人は肩味狭いような。。。

 

ランプの宿なのでランプがいっぱい。

ルンバは英気を養っております。照明はカゴをかぶせるとオシャレになるのね。

 

夕食の時間まで部屋でゴロゴロ、上げ膳据え膳サイコー

ゴロゴロしていると、イベントのご案内の放送が流れてきました。温泉療法士(だったかな?)によるお話。ふむふむとその時は聞くのですが、その話をもとに実行するかというと忘れちゃうんですよね。

 

18:00 お楽しみの夕食 食前酒は梨のお酒、度数高いです。前菜:左からシメジ山椒煮、胡麻豆腐、花豆煮。花豆デカっ 酢物(?):焼き野菜柚子味噌マヨネーズ、長芋は家でもやってみよう。

 

造り:サーモン 煮物:大根と鶏肉の餡仕立て おいしいので汁までしっかり飲んでしまいました。お酒は小諸地酒の「浅間嶽」、熱燗でいただきます。¥550-(税抜)

 

鍋物:信州豚の小鍋立て 豚はもちろん、だしのでた汁もおいしくキレイに完食

焼き物:岩魚の塩焼 お酒が進みます。

 

揚げ物:季節野菜の天麩羅 舞茸、薩摩芋、春菊、そしてなんと青りんごまでが揚げられてます🍏 嶽温泉の山のホテルではりんごのグラタンがでましたが、りんごの産地ではなんとも大胆なことをなさる。 お食事:ご飯、味噌汁 この味噌汁がまたおいしい。もうお腹が水分でちゃぷんちゃぷんしています。

香物:絶対でると思ってました野沢菜、だって長野ですもの。 水菓子:オレンジ

いやー、満足満足。部屋でゴロゴロしていると、イベントの案内放送が聞こえてきました。19:30から大旦那が語る高峰温泉の歴史ですって。行こうと思っていたのにお腹が重く動けず、お酒のせいか瞼も開きません。大旦那、すみません。。。

 

1時間後、今度は星空観察会のご案内。これは行かなければ。冬山装備に着替えて寝ぼけ眼でロビーへ。

20:30 星空観察会 当然のことながら外は寒い! 一瞬で目が覚めました。星空にレーザーをあてて星や星座の説明。ミサイルが飛び出しそうな大きな望遠鏡3台で火星や衛星を見たり、これはおもしろい! 月が明るい夜でしたのであるはずの天の川は見ることができませんでしたが、代わりにお月さま。クレーターのぼこぼこまでしっかり見えて、ちょっと感動してしまいました。高峰温泉の目玉はもちろん温泉ですが、星空観察会もぜひ参加すべきイベントです。望遠鏡の接眼部に自分のカメラのレンズをつけてパチリ。

 

星空観察会は楽しくあっという間の1時間でしたが、体は冷え切ってました。温まるにはもちろんお風呂♨ 本日3つ目のお風呂はロビー隣にある「ランプの湯」、日帰り温泉ではこの「ランプの湯」に入ることになります。右が源泉で33℃とかなりぬるめ、左は加熱浴槽で41℃です。交互に入って元気元気、明日の黒斑山に備えます。

ここ「ランプの湯」にも夕方に入った内風呂・展望風呂にも洗い場はありますが、シャンプーや石鹸の類は置いてありません。創生水といって油を流す力があるから石鹸などは必要ないのだとか。シャワーからもこの創生水はでるのでそのお湯で髪も体も洗います。洗った気分はあまりありませんがさっぱりしたような? ただしっとりはしませんのでもともと硬くごわごわした私の髪はバリカタになりました。髪がごわごわさんはアウトバストリートメントを持っていきましょう。

 

洗面所にも「歯みがき粉は使わず創生水で」と書いてあるので素直に従う私。いろいろな地域でこの水がでて洗剤を使わなければ、地球の負担はかなりなくなるのになぁ

 

今日1日でなんでしょうこの達成感は。もう明日は吹雪で登れなくてもいいよ。

お部屋にもランプ。この優しい灯りでお休みなさい💤 


3/27 おはようございます。どうせなら吹雪で登れなくてもと思いましたが快晴です。私のお泊りゆる登山で快晴は珍しい。ここのお宿、とてもよいのですがあえて言わせてもらうならば、敷布団の下にマットレスがあったらもっとよいのに。背中が畳を感じていました。

7:30 野鳥教室 1Fの休憩所の窓から、双眼鏡で野鳥を見ながら鳥に関する楽しいお話を聞きます。録音の鳥の声を聞かせてくれたのはよかった。

窓の外にピヨちゃんたちが朝ごはんにきています。5羽いますよ。

遠くに目を移すと中央アルプスが、右の木の蔭には乗鞍が見られます。

 

8:00 朝食 山小屋とは違い、ゆっくり味わう朝ごはん。登りたくなくなっちゃうなー

夕食時に頼んでおいたおはぎも準備されていました。

 

部屋に戻るとお布団が片づけられていました。朝食の短時間になんと! 朝は出発の支度ができていたからよいのですが、昨日は私の散らかし具合を見られてしまいました。チェックイン時にお布団はすでに引かれていたのでまさか部屋に係の人が入るとは思わず油断しました。夕食時に湯のみなどを片づけるために入られたようですが、私は靴下をポイポイっと脱いだまま、登山ウェアのパンツもおろしてそのままの形で残っていました。恥ずかしい。。。

チェックアウト。支払は現金のみでカードは使用できません。ここで日本秘湯の会のスタンプ帳をもらってしまいました。会社の温泉好きの先輩が1冊コンプリートしたと言っていましたが、これですね。百名山や秘湯の会などのスタンプラリー系にはまったく興味がありませんでしたが、手にしたら行きたくなっちゃうじゃんねぇ。おっと、すでに6月に予約済みの法華院温泉山荘も対象のお宿じゃないですか。忘れずに持っていこっと。1泊2食付¥17,600- 暖房費¥1,100- 入湯税¥150-

 

出発時間前、もうすでに送迎用の車に乗り込もうとしている人がいるのでウロウロしていると、「黒斑山はこの後ですよ」と女将さん(?) 女将さんはお客のスケジュールを把握しています。まだ時間があるので外を散策。

左:送ってくれるマイクロバス  右:昨日迎えにきてくれた豚の隊長

左:この足の太さと、雪かき部分のたくましさよ  右:乗用車もこんなカッコイイ仕様に

 

働く車たちの後ろには水の塔山・東篭の塔山の登山口。水色ウェアのお姐さんがスノーシューで登っていきました。次回はここだな、うむ。

玄関前では、宿主催のスノーハイキングのグループがスノーシューの履き方から教わっています。これに参加もいいですね。

 

黒斑山

9:15 高峰出発 5分ちょっとでアサマ2000スキー場へ到着。

↑このモニュメント右の道路沿いすぐのところに黒斑山への冬用登山口があります。

 

9:30 アイゼンを装着しスタート

 

トレースは薄いのですが目印はバッチリあります。今シーズン最初で最後のスノーハイキング、雪をザクザク踏みしめる感触と音が気持ちいい。

 

正規の登山ルートの中コースにでました。山登りが昨年の開聞岳以来ということもあり、息が上がり足はふるふる。アイゼンってこんなに重かったっけ? 雪の上を歩いたからもう帰ろうかな。

もう雪がありません。もう帰ろうかな、疲れちゃった。。。 前から颯爽と下りてくるお兄さんがいます。え、もう下山?早くない? お兄さん「モルゲンを見てきたんで」 かっこいい~、私ももう少し頑張ろう。

 

雪ふたたび。標識がずいぶん新しい。このような標識やリボン頼みの私にはとても助かります。

 

後ろを振り返ってみると、うわー、北アルプス!「その程度の山でへばっていたら北アルプスに来んな、ぐずぐずしてないでさっさと登れー」 北アルプスにパワーをもらいました。

 

進行方向右下から人の声が聞こえてきます。表コースを歩いている人かな、分岐が近そうです。

 

10:45 表コースと中コースの分岐ですが、表コースと合流するところをトーミの頭だと勘違いしている私です。

ここからトーミの頭までは雪がほとんどなく、アイゼンの刃をきしませながら岩の上を登っていきます。このきしむ感じ、黒板を爪で引っ掻くのと似ています。

 

町が見えます。

 

人が写真とったり座ったりしている、きっとあれば頂上だ。やった!

10:55-11:00 トーミの頭(2302m) あり? さっきのところがトーミの頭だと思っていたので???になりました。地図を見直したら分岐のちょっと上がトーミの頭になっていました。体力だけではなく読解力までなくなっているとは。

「トーミ」は、遠くまで見える「遠見」から来ている説があるそうです。

 

11:15-20 黒斑山(くろふやま 2404m) 確かにガトーショコラ、おいしそう。

ここで写真を撮ってくれたお兄さん、夜行バスで神戸から来て下山後も夜行バスで帰るとか。黒斑山だけではなくもっと先まで行くようですが、神戸からわざわざ来る山なの? 近いのに温泉宿に浸かって黒斑山しか登らないゆるゆるな私を許して。

11:25-50 昼食 山頂はお昼をとっている人たち少々にぎやか。私は少し下の観測所だか電波塔があるところでお昼をとることにしました。ガサガサやっていると「こっちの方が景色いいですよー」と声をかけてくれるご夫婦が。素晴らしい眺め、外輪山とはこういうものかと納得させられる景色です。

高峰温泉で用意してもらったくるみおはぎ¥540-(税抜)をいただきます。

ん? 私はおはぎというものの定義を間違えていたようです。おはぎとは餡でくるまれた甘いものと思っていたのですがこれは甘くありません、味噌です。これはこれでおいしいのでよいのですが、不死川さん的にはどうだろう?

 

下りは表コースを歩きます。

12:15 槍ヶ鞘(2294m) 左に登山道が見えます。歩いている時は気づきませんでしたが、こう見ると急です。

 

浅間山が噴火した時用のシェルター

 

表コースからももちろん北アルプスが見られますが、気温が上がってきたため少々霞がかっています。

 

ぐんぐん下ります。

 

12:40-13:00 休憩 ゴール近くの建物が見えてきました。お迎えまでだいぶ時間があるのでここで休憩をし時間をつぶします。

視線を少し横にずらすと八ヶ岳。右のぽっこり山は蓼科山かな?

 

下って下ってゴールが近づいてきました。

 

13:35 車坂峠(1973m) お疲れさまでした。

暇つぶしに高峰高原ビジターセンターに寄ってみましたが閉まっていました。

 

13:45 アサマ2000スキー場 暇つぶしにスキー場を散策

朴訥な雰囲気がかっこいい

おもちゃの働く車がそのまま大きくなったようなかわいらしさ。

 

お迎えがやってきました。お客さんが乗ってくる路線バスが遅れているとのことで出発まで少しお待ちくださいとのこと。それよりも屋根の上に大きなクッションがのっていますが? 「今日は天気がよいから上に乗れますよ」 後ろのハシゴをのぼって屋根の上へ。出発まで昼寝、ぽかぽかの日差しに涼しい風、最高に気持ちいい。

20分遅れの14:50に出発。スキー場を見下ろすこの優越感なんたるや。

赤いだけでもカワイイのに、このランプ、いいわ~ 見た目はカワイイですが、がたがた走るのでしっかり手すりにつかまってふんばっていないと振り落とされそう。

高峰温泉に楽しく帰ってきました。

 

預かってもらっていたお風呂セットとバスタオルを持ってお風呂へ。昼寝していた20分、お風呂に浸かる時間が減っています。急がねば。

内風呂の展望風呂。この宿には3つのお風呂がありそれぞれとてもよいのですが、私はここが一番落ち着きました。右が源泉で37~39℃のちょっとぬるめ、左が加熱浴槽で41℃。飲泉があるので飲んでみましたが、ん~、おいしくはないです。体にはとてもよさそう。糖尿病や痛風、胆道系機能障害に効果があるとか。昨日創生水で洗った髪はかゆくもならず、1日たってもスッキリしています。

 

私は山小屋の手ぬぐいを集めています。ここは山小屋ではありませんが、渋くて欲しくなり真ん中の手ぬぐいを購入。

とてもよいお宿だったので、ついついお財布がゆるくなってしまいます。お味噌汁もおいしかったので、お味噌¥680-と香ばしいそば茶¥400-を購入。おはぎはこのくるみみそだったのね。

女将さん「バスが遅れちゃったからお風呂ゆっくり入れなかったわね」 チェックアウトした人のことまで覚えてるの? このような心遣いがすばらしい。

 

16:00に雪上車の高峰温泉号でアサマ2000スキー場まで送ってもらい、16:17発の新宿バスタ直行のバスへ乗り換え新宿へ。¥2,880- 復路は小諸での乗り換えはありませんでした。

快晴の中の黒斑山スノーハイキングはもちろん、高峰温泉がとてもよかったです。特に星空観賞会と雪上車の屋根に乗れたこと! 片道¥3000弱のところにこんなよい温泉宿があったとは。温泉と山登り、もうどちらがメインなのかわかりません。高峰温泉、ぜひまた訪れたいお宿です♨


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