ガッツリ歩いて、うわーっ!という景色を見たい(うわーっ=穂高や槍)。一昨年の7泊8日のような大縦走がしたいけれど、私のレベルではコロナの中やめておいた方がいい。日帰りで景色もよく、登った感たっぷりの山は。。。北アルプス焼岳にロックオン!
天気予報ではバッチリ晴れマーク、これなら間違いありません。晴れを確認し出発の前日にさわやか信州号のバスを予約。
⏰ 歩行時間:約9時間
⏰ 5:05 中の湯バス停 ~ 5:45 中の湯温泉旅館(1340m) ~ 6:00-05 新中の湯登山口(1620m) ~ 9:40 焼岳北峰(2444.3m) ~ 11:00 中尾峠(2100m) ~ 11:15-35 新中尾峠・焼岳小屋(2080m)🚻 ~ 12:10 長ハシゴ(2000m) ~ 13:55 上高地焼岳登山口(1495m) ~ 14:30 河童橋(1505m)🚻
💰 🚌バス運賃 新宿西口→中の湯バス停¥7,700-(Web割で400円引) 上高地バスターミナル→新宿バスタ¥7,700-(Web割で400円引)
久しぶりの北アルプス! 仕事しながらも顔がにやついちゃう。会社からザックを背負ってウキウキしながら新宿のバス乗り場へ。
8/6 22:35 新宿西口26番乗り場発さわやか信州号 この日、上高地行が新宿バスタから2台、新宿西口から1台でています。新宿バスタ2台は予約の時点で残席〇席と表示されていたので、混雑をさけるため新宿西口発を選択しました。以前涸沢で会ったお兄さん「バスタ発は満席だった」と言っていましたが、西口発の私が乗車したバスは余裕があったっけ。片道¥7,700-(Web割で¥400引)
予想通りバスは余裕があり、半分以上席は空いていました。しかも乗客のほとんどがソロ。唯一のカップルが私の後ろの席へ、なぜ私の後ろなの、イヤな予感。ずっと後ろでしゃべっていましたが、まぁ消灯したら寝るでしょう。が!真っ暗になってもくっちゃべっています。消灯後は黙れ。
新島々駅でバスはしばらく停車。駅はまだ開いておらず駅のトイレは使えないので、歩いて数分のところにあるコンビニに行きトイレをお借りしました。新島々駅はアルピコバスの寝床でした。
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中の湯
8/7 5:05 中の湯バス停着 私をおろしたバスは釜トンネルへ、私はさるぼぼの高山方面へ歩きます。それにしてもどんより曇り空、これから晴れるに違いありません。
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道なりに進み、安房トンネル手前で中の湯温泉旅館の看板に従います。
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ここからはカーブがグネグネ続きます。
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5:45 中の湯温泉旅館(1340m) 建物の下を通った先に登山口へ続く道があります。
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カーブが続く車道の上を歩くところもあります。
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あの黄色い車も登山口に向かっているに違いありません。
新中の湯ルート
6:00-05 新中の湯登山口(1620m) ポツポツと雨が降ってきました。駐車場にいる人も「天気予報は晴れって言ってたのにー」 激しく同意します。でもきっとそのうち晴れるはずと思い、レインウェアは着ないで出発。
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少し登ったところから見た駐車場。先ほど走っていた黄色の車も奥に泊まっています。車のみなさんはここがスタートですが、私はすでに一仕事終えてちょっと疲れが。。。
けっこう岩岩で大変です。大変ついでに雨がしっかり降ってきました。しぶしぶレインウェアを着ます。
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左上:オトギリソウ 右上:???
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左下:ヤマブキショウマだかトリアシショウマだか 右下:ヤマハハコ
上から下りてきた人に、「上は少し景色が見えました?」 おじさん「えぇっ ここより何にも見えないよ!」 遅い私が頂上に着くころには雲の切れ間から穂高が見られるかもしれません、なにせ今日は晴れ予報ですから。
ハシゴもあります。
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帰りにコケモモジャムを買っていかないと。
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はい、中の湯から登ってきました。水蒸気が見えるということですが、ガスガスでガスだか水蒸気だかもうわかりません。ところどころ、硫黄の臭いがします。
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頂上まであと少しの気配です
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他に人がいてよかった。。。それほど危ないところはありませんが、このぼんやりした視界で不安になります。
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9:40 焼岳北峰(2444.3m) 穂高はいずこ。。。 因みに南峰は立ち入り禁止です。
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お兄さん、焼岳の標識の写真を撮っているのですが、なんだか手を合わせているように見えます。お葬式みたい、チーン。
予定では素晴らしい景色を見ながら、ここ山頂でお昼をとる予定でしたが天気が悪くてお昼どころの話ではありません。
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「→」や「〇」の目印を頼りに下ります。
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先ほどの「中の湯」の文字の近くに「焼小屋」の矢印があります。
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下りてきた道は「大変危険な地域」だったようです。
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左:アキノキリンソウ 右上:茎にヒゲが生えているからカンチコウゾリナかな? 右下の白い花:わかりません
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11:00 中尾峠(2100m) なんだかすでに秋の装い
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周辺にはほにゃららアザミが咲いていました。
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視覚的にはわかりませんが、岩が温かい、さすが活火山。
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ホタルブクロ
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焼岳小屋
樹林帯に入って間もなくすると山小屋の屋根が見えてきました。
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11:15-35 新中尾峠(2080m)
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この峠に焼岳小屋はあります。
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ちょっと中をのぞいてみるとランプが灯っていて、また畳敷きが見えて昔ながらの山小屋、よさそうな雰囲気です。山小屋好きの私がなぜここに泊まらなかったかというと、Googleの口コミに「登山初心者には不向き、山小屋の経験を積んでから利用する方が無難」と記載があったためです。トイレはぼっとんのようですが、それさえ無の境地になれば泊まってもよかったかな、と。2019年度に新焼岳小屋完成という記事も読みましたが、これ「新」じゃないよね?
充実の山グッズ
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お、mauveのアクセサリーがあります! mauveのピッケルのピアスが欲しくてウェブサイトをたびたび見ているのですが、いつも売切れなんですよね。(私はピッケルを持つような山レベルではありませんが)
もちろん手ぬぐいは購入しました、各¥1,000- 見本は少し色がさめてしまっていますが、現物はもっとあざやかです。お花の手ぬぐいは隅っこに小さく「Yakedake goya」とあります。なんだか沖縄のかりゆしウェアの柄のようでかわいい。左の山靴にピッケルの手ぬぐい、とってもワイルドかっこいい! この山小屋にぴったりです。
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軒下をお借りし行動食の昼ごはん。食べながら小屋番さんにこの天気を愚痴る私。「昨日までの予報では晴れだったんだけどねー。いきなり雨になっちゃって。また来てよ、秋の焼岳もいいよ」 そうね、今度は泊まりで来ようかな。
穂高は見えなかったけれど、下山時に上高地は近いから見られないかな、と一縷の望みをたよりに下りていましたが、目の前の景色もよくわかりません。お花がたくさん咲いているようです。
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むむぅ、これはどう下りたらよいのでしょう? まごまごしていると、後ろから来たお兄さんが見本を見せてくれました。(上から見ると)右からすすす。なるほど!
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お兄さんのようにスムーズではありませんが、(下から見ると)左側からずりずりと下りました。下から見上げると、鎖をもって右から行けばいいじゃないかと思いますが、上からでは足場が見えないんですもん。
12:10 今度はハシゴ(2000m)
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3つのハシゴがつながっていて、約10m
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他にもいろいろ。 小屋番さんと話していたときは「また来よう」などと思ったけれど、いや、ここをまた歩くなんてムリ。
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ノリウツギ
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まわりの木が上高地の雰囲気になってきました。
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カエルが何匹もぴょこぴょこ現れます。
13:55 上高地焼岳登山口(1495m)
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お食事中のおさるさん。私もお腹が空いたなぁ~
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下山後はお風呂といきたいところですが、武漢ウィルスのため営業していません。それ以前に歩くのに時間がかかりすぎてしまい、日帰り入浴が営業していたとしても入る時間がありませんでした。
上高地にこんな祠があったなんて知りませんでした。
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14:30 河童橋(1505m) 河童橋から見た梓川もいつもの青さはありません。ここまでコースタイムでは7時間弱ですが、なんと私9時間かかっています。予想では8時間くらいになるだろうとは思っていましたが、9時間って。。。 私、病気?コロナ?大丈夫? いいや、体調はすこぶるよい。自分がノロマだということはわかっていましたが、改めて自分の遅さにビックリ。
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高級ホテルの傘をさした観光客、Go to トラブルで来たのでしょうか。せっかく来たのにこれでは。。。明日は晴れるといいですね。
お気に入りのマヨネーズ味の柿の種がいつものおみやげ屋さんにありません。どこまでもついていない私です。
バスターミナルへの道は大きな水たまりになっています。私は靴の中まですでにびしょびしょだからよいのですが、オシャレな靴を履いている人たちは難儀しています。
バスターミナルのおみやげ屋さん「ピッケル」で大好きなこけももジャムを。次いつ上高地に来られるかわからないので4つ購入。1つは母親に。1個¥570-
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上高地食堂
お昼はバスターミナル2Fにある上高地食堂でいただきます。上高地の中ではリーズナブルなのにおいしいので気に入っています。マスクをしたオコジョが手をそろえてお出迎え「いらっしゃいまし~」割烹着を着ているみたい。
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あれ、あれれ? 注文しようと決めていた岩魚の天ぷらそばがありません。以前上高地食堂に来たとき、岩魚の天ぷらそばか信州サーモン丼か迷い、サーモン丼を選択。岩魚の天ぷらそばは次に来たとき食べようと心に決めていたのに。。。無念です。夏限定メニューから信州産ざるそばと小うな丼セット¥1,800-を注文しました。
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うなぎ、お久しぶりです。最後に食べたのは、雪の唐松岳に登った翌日の松本ででした。上高地でうなぎを食べるとは、いや、ここ上高地も松本市ですから。うなぎもおそばも野沢菜もどれもおいしいく、特にこのわさびが好き。お寿司はさび(練りわさび)抜きの私ですが、ここのはおいしくいただけます。
交通費¥15,400-かけ、9時間歩いて得たもの、うなぎ。以上。
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