おはようございます。早くに寝たのに朝までぐっすりでした。外に顔を洗いにいったら一面の雲海、鳳凰三山のオベリスク、そして富士山が見えました。
5:00 朝ごはん 山小屋ではじめて「のりたま」が登場しました。私は海苔よりのりたまの方がうれしい。
お茶椀がフグでした。
食事時に小屋のスタッフが「忘れ物しないでくださいね。忘れ物したらまたここまで登ってくることになりますよ」 絶対ヤダ。
7:00 七丈小屋出発 お布団が隣だった女性たちから、最初はストックだして八合目あたりからしまった方がいいと聞いていたので、ストックを装備し出発! が、第二七丈小屋のすぐ横にさっそくハシゴが。出発30秒でハシゴで、まだ黒戸尾根は続いているんだなぁとガックリ。このハシゴを登り少し進むとテント場です。テントの人たち、このハシゴ降りてトイレに来るんですね。いや、トイレ以前にテント背負って尾根を登ってくるなんてカッコイイにも程がある。ここのテン場、最高の景色じゃないですか! テント自体が雲海に顔を向けて景色を楽しんでいるように見えます。
剣がカッコイイ! 奥には八ヶ岳もバッチリ見えます。
七丈小屋が下に見えます(中央、少し下)。何かが違うと思ったら、屋根が赤くないからでしょうか。北アルプスの赤い屋根を見慣れてしまったようです。いい小屋だったけれど、再び来る気力・体力はもう私にはありません。
昨日は緑でしたが、今日は秋色です。
6:45-55 八合目御来迎場 写真には写っていませんが、手前にくずれた鳥居が転がっています。
雲海を見るツアーに参加する人たちに、この雲を見てもらいたい。
また岩場が続きます。鎖場の鎖の先に「祈 安全登山」
嫌いな岩場の横にこんなのを見つけるとなごみます。
私が岩場でモタモタして「あれ?足はこっちなか?」とやっていると、後から「今のところであってるから!」とお兄さん。スミマセン、イライラさせちゃったかしら。登り切ったところで「私、遅いんでお先にどうぞ」と道をゆずろうとすると、「下から足の置き場指示するんで」としばらくサポートしてくれました。あぁ、また人様に助けてもらってしまいました。ありがとうございます。
方向からして、北岳や間ノ岳、農鳥岳だと思いますが。。。白峰三山縦走してみたいけれど、まず農鳥岳の関所は私のよろよろした歩き方じゃ通れないだろうなぁ。農鳥おやじの引退説は?
鳳凰三山カッコイイ! 来年は鳳凰三山にチャレンジしよう。中央道からも鳳凰三山は見えますが、近くにいた人が「オベリスクも見えるよ、特に夕方」と言っていました。まったく気が付きませんでした。今度しっかり見てみます。
随分あとから出発したであろう医療チームにも抜かされる私。ここまで来れば、だいぶ頂上近づいてきました。
8:15 駒ヶ岳神社 頂上はすぐそこ!
8:25-35 山頂 時間かかりましたが、黒戸尾根登り切りました! のび太(ドタキャンした山友)なしでも登れましたよ(見知らぬお兄さんに助けてもらいましたが)。
明日登るお隣さんの千丈岳。お隣さんのわりにはずいぶん遠い。明日天気悪いんだよなー
少し前にいた駒ケ岳神社
いい天気で360度見渡せました。この景色を見られないなんて、のび太かわいそうに。ここで最高の景色を見ながらおやつ休憩。
医療チームの看護師さんが私を見て「(心臓をおさえて)大丈夫ですか?」と心配してくれました。えっ、私って病人? 今日は水をたくさん飲みますよー
下山開始 ザレ場、サラサラの砂地を歩きます。もちろん滑りました。
左側に摩利支天。
摩利支天への分岐。ネーミングがステキなので気になります。まりしてん、行ったら仙丈ケ岳の馬の背ヒュッテに日暮れまでつかないので諦めました。横を摩利支天に向かって速足で行く山メン2人。あんなふうに速く歩けたら行けるところも広がるのになぁ、うらやましい。
甲斐駒、カッコイイ! 南アルプスの貴公子と言われるだけのことはある。
ザレ場が終わった後は、また岩場が続きます。黒戸尾根の反対側は楽チンだと思っていたのにどうしたことでしょう。
カッコイイ山は楽チンであってはならないのでしょう。
こちらの斜面も秋色です。
10:20-25 駒津峰 山頂からここまで頑張って歩きましたが予想以上に時間がかかってしまいました。そしてなんと富士山がキレイな笠をかぶっているではないですか! 近くにいた人が「これは明日雨だねー」と。そうですよね、この笠ですもん。とうだうだしていると、先ほど摩利支天に行った二人がやってきました。速い! 摩利支天の様子を聞くと「見える景色はそんなに変わらないよ、甲斐駒も同じかんじだし。頂上? 小さい祠があるだけでこれといって何があるわけでもないし。別に行かなくてもいいと思うよ。」 私がうらやましげに聞くので控えめに言ってくれたのかしら。そういうことにしておきます。
この駒津峰で「双児山経由で北沢峠」か「仙水峠経由で北沢峠」かに分かれます。双児山経由の方が10分短いので双児山方面へおります。ここからは比較的歩きやすい道になります。
11:05-10 双児山(2649m) これといって展望がいいわけでもありません。手ぬぐいを集めている私としては、仙水峠経由で仙水小屋の売店をのぞくべきでした。今となっては後悔しても遅いのですが。。 私が買いたいと思わないほどのしょぼい手ぬぐいであることを祈る。
12:25 北沢峠 こもれび山荘 とりあえずのゴールです。ここで人気のスープカレーを食べて仙丈ケ岳の馬の背ヒュッテを目指します。が、なんと!痛恨の極み!! 売切れです! 一気にやる気をなくしました。しかも受付のところにある天気予報のボードに明日は雨って書いてあります。小屋番さんに相談すると「予報では1mmの雨だから頂上に登れればいいっていうなら登れると思うよ。もう2度と来れないっていうなら登ったら? また来れるなら次にチャレンジしてもいいだろうし。紅葉? 上のほうが始まったばかりだから見ごろには早いかな」 むむぅ。。どうしよう。
外でお湯をわかしてスープパスタを食べながらしばし考えます。今年の夏、さんざんガスの中を歩きました。どんなにつまらないか味わったし、私はピークハンターではありません。これが北海道なら登るべきだけど、最寄りの駅は甲府よ? 鈍行で余裕で来れる範囲です。ということで仙丈ケ岳は諦めることにしました。やっぱりお花の季節に来たいよね。
馬の背ヒュッテに電話をかけようとしましたが、おーっと、公衆電話が故障しています。こもれび山荘で電話をお借りしました。しかもタダで。ありがとうございます!
13:30 広河原行のバスに乗り北沢峠を出発 見える山などをドライバーさんが説明してくれます。なんだか山のてっぺんはガスってきていてあやしい天気になってきました。¥1,000-
14:00 広河原で甲府行のバスに乗り換え ¥2,050-
きっとこもれび山荘でスープカレーを食べていたら、迷いもせず登っていたと思います。なにが人生(?)を左右するかわからないものだなーと考えさせられました。(要するに強い覚悟をもっていない)
15:55 甲府駅到着 信玄公がお出迎えです。こっち向いてるよ
山梨といえばほうとうです。バスの中から見えたほうとう屋さんに行くことにしました。手前にある奥藤さんは17:00からだったので、その数軒先の小作さんへ。
小作(こさく)のほうとう
40年変わらない味を提供している小作さん。壁のメニューには、ここは居酒屋かというメニューが並んでいます。後ろのおっちゃんたち、つまみをお供にお酒がすすんで上機嫌です。私はおとなしくほうとうのみです。なんと猪肉のほうとうや熊肉のほうとうもありますよ! クマ食べてみたいけれどお値段が高い! しかもハズレの可能性も否めません。一番の人気はかぼちゃほうとうですが、下山後に体が求めているのはやっぱりニク! ということで豚肉のほうとうを注文しました。¥1,400-豚肉にして正解でした。疲れた体が喜んでいます。かぼちゃをはじめとして、野菜もたくさん入っています。なによりも汁がおいしい! お出汁と味噌がいい具合です。汁まで全部飲んでしまいました。ごちそうさまでした!
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