由布岳 1日目 ゆふいんの森~地獄めぐり~ひょうたん温泉♨~竹瓦温泉♨~生一本~サンライン別府

夏にスイスで夢のようなハイキングを満喫しましたが、ただ一つ足りないものがありました。温泉です。温泉メインのゆる登山、北海道でもなく、東北でもなく、百名山でもなく、目指すは由布岳。「ゆふ」という響きがいいから。おんせん県だから。石丸謙二郎氏のラジオ、山カフェにたびたびでてきたから。韓国からの旅行者が減って困っていそうだから(私のような貧乏人が行っても大分経済にたいして貢献できませんが。。。気持ちです)。CMがおもしろいから(シンフロ、別府温泉の恩返し、別府温泉の男達・女将達、などなど)。とにかく由布岳に、大分に行きたーい!



7:25 ANA242 羽田空港発 ¥10,870- 消費税増税前に買った大きなもの、このゆる登山旅のための航空券です。国内線なのに席ごとにモニターがついていて、しかも説明案内が歌舞伎使用でおもしろい。飛行機内で朝ごはんを食べようと用意していたのですが、明日の昼ごはんもネコちゃんたちへのお土産も家に忘れました。バナナが黒くなっちゃうよ。いや、そんなことはどうでもいいのです。福岡空港着から特急ゆふいんの森出発まで時間がギリギリ。少しでも飛行機の到着が遅れたらアウトです。どうすることもできないけれど、そわそわ、何度も画面の到着予定時間を確認してしまいます。山より何より、この乗り換えが今回のゆる登山旅の核心部です。

機内アナウンス「福岡空港の状況にもよりますが、今のところ10分早く到着する予定です」 ブラボー!

9:20 福岡空港着 予定では9:30着だったのに、すばらしい! 席は前方の通路側をとっていたのでスムーズにおりることができました。預かり荷物受取所でまごまごしたくないので、荷物は日帰り用バックパックで機内持ち込み。二泊する人の荷物とは思えませんが、替えのパンツがあればそれでよし。

九州出身の会社の同僚「とにかく来た電車乗れば博多につきますよ。どれも博多に行くんで。乗っちゃえば5分です」 私「乗ったら5分でも、田舎の電車は本数少ないですよね?」 同僚「。。。福岡は田舎じゃないですよ」

信じてないわけではないけれど、間違ったら「ゆふいんの森」に乗れないので、改札でも駅員さんに確認し、ホームでも聞き、車内でも。本当にすぐに電車はきて、本当に5分ほどで博多駅につきました。そして福岡は都会でした。PASMOが使えて¥260-

9:45 博多駅みどりの窓口 すごい、さっき福岡空港に着いたばかりなのに、もう私みどりの窓口に並んでる。ここでWEBで予約したゆふいんの森の指定席の切符を受け取ります。トイレに行く余裕もありました。

ゆふいんの森

特急「ゆふいんの森」は博多~湯布院、別府を結ぶ、オシャレ観光列車です。全席指定で一か月前から発売開始、人気なのでもたもたしていると席がなくなってしまいます。私はJR九州のウェブサイトから予約しました。特急指定券¥6,010-

ホームにゆふいんの森3号がすべりこんできました。

10:24 博多駅しゅっぱーつ 私は1号車 中国語が飛び交いこれでもかというほどにぎやか。四字熟語で表せば「阿鼻叫喚」。私の隣にも中国語を話す女性が座り、「後ろに友達がいるからイスをまわしていいか」という。ひぃっ、かんべんしてくれ! 私は「NO」と言える日本人です。イスはそのままで、前と後ろで彼女たちはしゃべっていました。さすが、パワフルです。

11:00ころには「ゆふいんの森弁当は売り切れました」という車内アナウンスがありました。私は予約しているので余裕です。お弁当を受け取りに売店に行きましたが、激込み、満員列車です。私が長い列に並んでいる時に「ゆふいんわっぱも売り切れました」という車内アナウンス。そんななかお弁当を受け取る私、ちょっと優越感です。ついでに他の車両に行ってみましたが、他の車両は平和でした。私がいる1号車のみ動物園状態、ほんとついてない。1号車はきっと彼らに人気なのね。

こちらが「ゆふいんわっぱ」¥720-、日田天領水のお茶¥200- 予約は2日前までに。安さに惹かれたのではなく(少しはそれもある)、このコロコロしたおにぎりが可愛かったので絶対コレと決めていました。

 

こちらはお弁当メニュー。抹茶アイスやプリン、ゆふいんグッズなども販売しています。ちびっこには車掌さんの服を着て記念撮影をするサービスもあります。

 

観光列車なので、滝が見えるところでは徐行運転したり、「商店街のみなさんが手を振ってくれています」というアナウンスが流れたり。みなさんといっても3人でしたが、こちらも手を振り返してしまいます。あー、あの感動の幻の九州新幹線のCMを思い出してしまいました(2011年3月9日にオンエアスタートしたが、3月11日の東日本大震災のため放映自粛してしまった)。

由布院駅で元気いっぱいな人が降りていったので、車内をパチリ。

 

由布院駅まではサロンも人が多く窓の外が見えないほどでしたが、こんな景色が見えたのですね。

 

13:36 別府駅着 お風呂屋さんに来た気分になります。いや、町自体が温泉か。

 

油屋熊八さん、別府の基礎をつくったおじさんです。子供が裾にぶら下がっているのがおもしろい。「ツラいときこそ笑え!」by 熊八先生。この銅像の横には手湯があります。

熊八先生がいるということは、駅の出口を間違っていました。西口に出てどのバスに乗っていいかわからずウロウロしていると、バスの運転手さん「地獄行きはこっちだよー」

地獄めぐり

バスではPASMOが使えて感動。アルピコもICカード導入してほしい。乗車前に茅野駅前受付や近隣施設(渋の湯や八ヶ岳山荘)で切符を買うとか昭和じゃあるまいし。

海地獄前バス停 別府駅からバスで20分弱、¥330- 海地獄と鬼石坊主地獄は隣接しています。先に鬼石坊主地獄へ。各地獄の入場料は¥400- 7つの地獄をめぐる共通券は¥2,000- 歩く範囲でまわれる5つの地獄を予定している私としては共通券にお得感はありません。おばちゃんスタッフ「割引券持ってないの? バスでもらわなかった? じゃあこれ書いて」 なんだか言われるままにしていたら少し安くしてくれ¥1,800になりました。この恩は大分に返します。後から調べたところ地獄めぐり10%オフのクーポンが別府地獄組合WEB上にありました。

鬼石坊主地獄 沸騰して泥がぼこぼこ

海地獄 鶴見岳の爆発でできたんですって。ここの「カフェテリア海」で温泉ゆでたまごをいただきました。¥100- 列車の中で食べたお弁当ゆふいんわっぱ、カワイかったのですが量が少なくてお腹が空いていました。温泉たまごではなく、ゆでたまご。黄味はかためでした。

 

看板に沿って次の地獄、かまど地獄へ。徒歩5分ほど。

 

かまど地獄 鬼がサンタコスチュームを着ています。鬼のパンツのプライドはどこへ。

 

韓国語がいっぱいです。スタッフによる説明案内も韓国語でした。韓国人観光客が来ないって聞いていたけれど。。。 こんなご時世に日本に来てくれるなんてチャレンジャーね。

美肌を気にするなら、山をやめたほうが手っ取り早いと思うのです。なので私は美肌はあきらめています。

かまど地獄にはいろいろな種類の地獄があります。時間がない時は、規模は小さいですが鬼石坊主も海も血の池もここで見られますね。

足湯には韓国からのおじちゃんたちが浸かっていました。なんだか私が韓国を観光しているようです。

 

鬼山地獄、別名ワニ地獄。ワニよりお兄さん、ケイスケ・ホンダかと思っちゃった、プロフェッショナル~

白池地獄 熱帯魚がいます。

 

温泉は見るだけではなく、入らないと意味がありません。ひょうたん温泉を目指します。途中「地獄蒸し工房鉄輪」をのぞいてみます。おもしろそう! お風呂でた後はここでご飯にしようかな。

 

ひょっこり小さな公共浴場が現れました、入浴料100円! 安い! 九州なので原はハラではなくバル、じごくばる温泉です。

 

湯けむりの別府の町。夏、暑くないんかねー

ひょうたん温泉♨

11種類のお風呂を楽しめる温泉テーマパーク、もちろん源泉かけ流し、さすが別府です。脱衣所には鍵付きのロッカー。施設の入り口も脱衣所も混んでいて、これは浴槽ではイモ洗い状態なのでは?と思いましたが、中はとても広くて人が多くても気になりません。洗い場はなんと58か所(男湯は20か所)。洗い場→大浴場・ひょうたん風呂→露天風呂→むし湯(ミストサウナ)→滝湯(うたせ湯)など→洗い場、とぐるっと一周できる仕様となっています。こんなに温泉を楽しめて¥780- 都内でこの内容の施設だったら¥2,000はすると思います。

こちらの温泉ゆでたまごは¥70-

お風呂でカロリーを消費したためか、お腹が空きすぎて先ほどの地獄蒸し工房鉄輪までとてもたどり着けません。しかも自分で蒸すのも面倒くさくなりました。なのでこの施設内にあるレストランで海鮮蒸し¥1,500と蒸しトウモロコシ¥400をいただきました。1人用では、海鮮のみ、鶏のみ、野菜のみとなってしまい、ほどよく海鮮と野菜、または鶏肉と野菜が混ざっているのがないのは残念です。そしてトウモロコシはコワかった。

 

ひょうたん温泉を後に、鉄輪バス停へ。前にラフな格好で桶を持って歩いている男性が、公共浴場に入っていきました。ご近所の人がふらっと入るところなんですね。

 

鉄輪(かんなわ)バス停 別府駅行きのバスが発車するところだったので飛び乗りました。んん? 往路と路線が違うのかな? 海側を走っているらしい、ということは今日のお宿の近くを通るようです。北浜バスセンターで降車。¥340- 本日のお宿まですぐです。



ゲストハウスサンライン別府到着。チェックインをし、明日の登山口までのバス時刻表をもらって部屋へ。相部屋には先客がいらっしゃいました。廊下のすみっこでボソボソとDMM英会話のレッスンを受け、再び外出します。

竹瓦温泉♨

北浜バスセンターがある大通りからは別府タワーが見えます。

 

北浜バスセンターから10分程、竹瓦温泉。風情のある建物です。街頭が一つ灯っていませんが、他の場所も見たところ一つしか灯っていないので、省エネのようです。

 

内部もなかなかレトロなかんじ。

入浴料は¥110- 安い! 浴場には石鹸・シャンプー類はないので、必要なら受付で購入できます。脱衣所には鍵付きロッカーがないので、入り口のロッカーを使用。脱衣所と湯船のあるスペースは1つの空間にあり、脱衣所から階段を降りて湯船フロアーに行くというおもしろい構造です。つまり脱衣所から浸かっている人を上から見下せるようになっています。湯船もレトロで私好みの渋いお風呂です。お湯はあっつい! 熱くて入れないんですけど! なのに赤ちゃんはお母さんに抱っこされて気持ちよさそうに浸かってます。赤ちゃんといえどもさすが別府人。お風呂の縁に座って壁の注意書きを読んでいたら、お風呂の縁に座ってはいけないんですって。では私はどうすれば。。。頑張って熱いお湯に浸かっていたら慣れました。松山の道後温泉はみなが知る有名な温泉なのに、竹瓦温泉はどうしてこんなにいいのにひっそりとしているのだろう? 規模は小さいし、地元の人も来ているし、あまり観光客に来られても困るのかな。浸かりながら今日一日を振り返ります。やり忘れたことがありました、蒸しプリンを食べていません。

受付横で販売していました。地熱プリン¥300- 濃厚で少しかためで食べた感がしっかりあります。甘さがじんわり体にしみていきます。。。胃が動いたからかお腹が空いてきました。

大分っぽいもの食べたいな。検索しましたがよさそうなところはそろそろ閉店の時間、もうすぐ21:00ですから。大通りのロイヤルホスト? ロイホのコスモドリアは大好きですがここまで来てファミレスもねぇ。

 

駅前通りに向かって歩いていると、地元の人が入りそうな居酒屋を発見しました。見た目は養老乃瀧か。

生一本

「こんばんはー。食事だけでもいいですか?」孤独のグルメのゴローさんの気分です。

カウンター席に案内され、メニューを眺めるとお手頃価格です。大分の郷土料理だんご汁がありましたよ。そして大分ですものかぼすサワーも注文。スタッフ「アルコール入ってますけど大丈夫ですか?」 食事だけと言っておきながら飲む私。

こちらがだんご汁。一見ぼんやりしていますが大丈夫でしょうか。

山梨のほうとうの九州版? だんごと言ってもお団子が入っているのではなく、ほうとうのような平べったい麺です。ほうとうは味噌仕立ての主張のある汁をかぼちゃでマイルドにしていますが、だんご汁は優しい味、なのに出汁がきいていて、これはおいしい! ほうとうも好きですが2週間に1度、だんご汁は週に2回くらい食べたい。めだたないけれど野菜がいろいろ入っているのもいい。だんご汁¥660(税抜)、かぼすサワー¥420(税抜) おいしくてお手頃価格だったのだからここでケチらないで、他にもいろいろ(りゅうきゅうとか馬刺しとか)食べればよかったと、今ブログを書きながら後悔しています。

スタッフさんたちは感じがよく、後から調べたら口コミにもそう書いてありました。私「歩いている途中にお風呂がありましたけれど、週に何回くらい行くんですか?」 「え?」 私「週に2回くらいですか?」 「日に2回ですよ」 まぁなんと贅沢な! 地域ごとに公共浴場があり組合にお金を払い、あとは入り放題。掃除は当番制で、できなければお金を支払えばいいらしい。でもその掃除は当たり前のことでイヤだと思ったことはないとかなんとか、別府のお風呂事情などいろいろ聞くことができました。

他のお客さんも会話に参戦し、由布岳のこと、尾畠さんのことなどなど。「由布岳より鶴見岳のが海が見えて景色がいいよ」 私が健脚なら縦走するのだけどなー ラグビーワールドカップ時にはニュージーランドのオールブラックスがここの2Fで食事をしながらミーティングをしたそうで、さらに!電球を替えてくれたんだとか。なんて気さくなの! そしてこちらがオールブラックスメンバーのサイン。なんて書いてあるのかさっぱりですが、宝ですね。

楽しい時間でしたがゲストハウスの門限は23:00で、明日は山登りなので22:30ころ退散。

ゲストハウス サンライン別府

ただいまー

 

個室もありますが、私はお値段据え置きのドミトリーの女性部屋です。¥2,850- もと和風旅館の名残りが見られます。山小屋のタコ部屋とは違い、一人一人カーテンで仕切られていて、枕元にはランプと充電用のコンセントもあります。ベッドには枕カバーやシーツがあるっと驚いたのですが、下界では当たり前ですね。部屋には無料の鍵付きロッカーもあります。

 

1泊朝食付ドミトリータイプ:¥2,850-

食事時間: 朝食ビュッフェスタイル 7:00~9:00  自炊用の電子レンジやコンロあり

門限  : 23:00 事前に伝えておけば鍵をもらい門限すぎても入れます

携帯  : 山小屋ではないので電波入ります。Wi-Fi完備

アメニティ:なし フロントにて販売あり

お風呂 : 16:00~翌朝9:00

 

ここのお風呂はもちろん温泉。明朝入ることにして、おやすみなさいzzz 2日目へつづく


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