東海道五十三次の富士山、見たいけれど交通費をかけて静岡まで行く価値があるだろうか。山道もたいしたことなさそうだし。由比といえば桜えび。桜えびは春漁と秋漁の年2回のみで、秋漁は10月下旬から12月下旬までなんですって。行くなら今でしょ、俄然やる気がでました。松本まで鈍行で行く私ですもの、静岡だってもちろん鈍行です。
⏰ 歩行時間:約3時間
⏰ 8:50 興津駅(8m)🚻 ~ 9:30 薩埵峠登山口🚻 ~ 9:35 旧薩埵峠(115m) ~ 10:00 薩埵峠(88m)🚻 ~ 10:35-11:35 くらさわや(開店11:00)🚻 ~ 11:45-55 小池邸🚻 ~ 12:10 由比駅(14m)🚻 ~ 12:20-25 由比漁港🚻 ~ 12:45-50 由比本陣公園・正雪紺屋🚻 ~ 13:10 蒲原駅🚻
💰 電車運賃 🚃 小田急新宿駅→JR興津駅¥2,411- JR蒲原駅→小田急線新宿駅¥2,231-
5:27 小田急新宿駅発 途中車内から見えた丹沢が朝日をあびてピンク色に染まりとてもキレイでした。
7:07-18 小田原駅 小田急線からJR東海道線へ乗り換え 小田原までJRではなく小田急線を使用すると600円ほど安い
8:46 JR興津(おきつ)駅着(8m) Suica、PASMOは使えませんので、現金精算しました。運賃¥2,411- 写真右端、山の向こうに富士山の頭がちょこんと見えます。
8:50 スタート 駅周辺にはコンビニはありませんが、国道1号にでるとあります。その国道1号に沿って歩いていくのですが、並んでいる静清バイパスを走る車がとてもうるさい。どこが静清なのか。特にバルルルルとけたたましい音をたてるバイク、カッコイイと思っているのでしょうが最上級にダサいです。
薩埵峠
この踏切を渡った奥に平穏な散歩道(山歩ではない)が待っています。
みかんがたわわです。
たいして登っていませんが、騒音の世界が下に見えます。
椿がきれいです。
9:30 薩埵峠(さった)登山口 山道直前に墓地の横を通るのはよくありますが、今日は墓地の真ん中を突っ切ります。写真奥に見える階段が山道?へとつながっています。
墓地の入り口ではみかんの販売。なんと1袋100円、安い! 重いけれど購入。
山道というより遊歩道です。
9:35 旧薩埵峠(115m) みかんを購入してからたった5分でこの景色! おぉー
伊豆半島、天城山が見えます。この山も登りたいねぇ。
おじちゃんたちが三脚たてて写真をとっています。下界の恰好でも来られるところなので、はりきって登山靴を履いている私は完全にオーバースペックです。
これが歌川広重の見た富士山。富士山もスゴイけれど、こんな道路をつくってしまう建築技術もスゴイ。新潟・富山の県境、親不知の道路も海にせり出していましたっけ。
遊歩道沿いにもみかん
10:00 薩埵峠(88m) 駐車場があるので、ここまで車であがってちょこっと歩けばすばらしい富士山を見ることができます。ここでもみかんの販売がありました。こちらは200円。
ハシゴに登って一つ一つみかんをとる農家の方。育てるご苦労を思えば1袋100円は安くて申し訳ないです。
ポーズばっちりな軽トラ。ちゃんとした人が撮ればCMに使えそう。
おばあちゃん、坂のぼってかごにみかん入れて。。。一方私はゆる登山、頭が下がります。
みかん畑ではいくつもみかんを運ぶレールが見られましたが、この錆びをみるともう使用してないのでしょうか。
10:25 町におりてきました。格子窓の家屋が並んでいて風情があります。
道を掃き掃除しているおばあちゃんに「こんにちはー」 「おはようございます」 あ、まだ午前中でした。ひと歩きした後だからてっきりお昼すぎかと思っていました。「富士山きれいだったでしょう。」「えぇ、そりゃもう!」 あの富士山は町の自慢よね。東京からも私の家の最寄りの駅からも富士山は見えるけれど、あの富士山は格別だもの。通りからも富士山が見えます。
くらさわや
10:35-11:35 くらさわや 開店前でのれんもでていないお店の前に人が並んでいます。有名店なのかしら。でもちょっとお高そうな。。。私も並びながらiPhoneで検索、なになに? グルメマンガ「美味しんぼ」にも出たことのある有名店というではありませんか。そしてお値段は? はうっ! 落ち着いて見ると2000円以内の定食や丼ものもありました。今日のお昼はここにしよう。開店時間は11:00ですが、10:55に中に入れてもらえました。
かき揚げも食べたいし、生桜えびも食べたいし。。。よーし、大奮発して¥2,530のかき揚げさしみミニ定食だ!
注文を取り終えた店員さん「反対側に座ると富士山が見えますよ」 席を移動すると、窓の外には富士山が。店員さん、ありがとう。
すぐにきました。これに茶碗蒸しと小さいかごに入ったみかんが登場します。「ミニ定食」と記載がありましたが、全然ミニではありません。お刺身はイナダだったかな? 多くのお客さんはかき揚げさしみ釜めしセットを注文していました。気になったけれどそれはちょっと私には予算オーバーです。
生桜えびの甘く、はじけるような食感。なんておいしいの! そしてかき揚げはもうサックサクで2枚3枚食べられそう。あまりにおいしいのでアップ。
お店を出るときに「おいしかったです!」と思わず言ってしまいました。お店の中だけでなく、外にも待っている人が。人気店だったのね。開店前から並んでいた人たちのおかげで、私もここで最高の桜えびを食べることができました。ありがとうございました。
たいして歩いていないのにあんな美味しいものを食べてよかったのか、と罪悪感を感じながらぶらぶら歩きます。ふんわりよい香りがするので見てみるとお店の前に干してあった桜えびでした。
由比観光
11:45-55 小池邸 無料で見学できます。係の人が丁寧に説明をしてくれます。
あらステキ、格子窓の中はこうなっているんですね。
小さいながらも風情のあるお庭もあります。12月なのにまだ紅葉がキレイでした。
水琴窟もあります。竹筒に耳をあてきいていると、なんて不思議な音、むりやりあてはめるならスティールドラムをやさしくしたような音でしょうか。安らぐ音。。。ブロロロロ、こんな狭い通りまでクソバカヤローなバイクが! 死ね。
ここ小池邸で「東海道まちあるきガイドブック」という冊子をいただきました。チラシではなくしっかりとした冊子です。時間があるので由比駅から電車にのって小田原城でも見物しようかと思っていましたが、由比の町をもう少し、由比駅の先まで歩くことにしました。
12:10 由比駅(14m) 由比駅の前から桜えび通りがはじまります。なんとまぁ縁起のよさそうな入り口でしょう。もちろん富士山も見えます。
桜えび通りの桜えびを取り扱うお店をみながらぶらぶら。
12:20-25 由比漁港
由比漁港にある「浜のかきあげや」 当初はここで生桜えび丼(¥1,000)をいただこうと思っていました。
12:45 由比本陣公園 門や木塀に誘われて中に入ると、中は公園でした。
正雪紺屋 由比本陣公園から道をはさんだところに由井正雪の生家があり、今は「正雪紺屋」という染物屋さんになっています。由比正雪って歴史で覚えた記憶はあるけれど何した人だっけ?(第3代徳川家光時代の軍学者。慶安の変を企てるも密告され自刃)
山小屋でもないのにてぬぐいを購入してしまいました。東海道五十三次由比宿と、桜えびのてぬぐい。各¥800だったでしょうか。「すみません、クレジットカード導入していないんですよ」 いいんですよ! ムリに安倍の政策に従うことはありません。桜えびのてぬぐいは色違い数種類あります。私は海老色をチョイス。
13:10 JR蒲原駅到着 往路の道を戻って帰宅 運賃¥2,231-
山道が少ない(というよりない?)わりに交通費がかかるのでどうしようかと思っていたゆる登山(もはや登山ではない)。ほぼ観光でしたが、すばらしい富士山においしい桜えび、のんびりとした町歩き、来てよかったです。
こんにちは
ご無沙汰です。ご活躍のことでいいですね。
久しぶりに貴女のレポートを見ました。
良く解説されて、goodです。
私もさった峠へは良く行きました。車でですが。
でも、峠へは夕方前に撮影場所まで直行し、撮影後は直帰です。
いつもは、西伊豆からの帰りに寄ることが多いので、またさった峠へ寄ってみます。
また、時々見させてただきます。
ご健闘を。
森田さま お久しぶりです。ブログにお越しいただきありがとうございます。夕方前に行けば車のライトや道路の灯りもつき、とてもキレイだろうなーと思っていました。