初心者用の山歩きガイドブックを見ると千葉の鋸山がよく載っています。また、三浦半島を山歩き・磯歩きしていると海の向こう側によく鋸山が見えるのでいつかは登ってみたいなと思っていました。それに房総半島は暖かそう。
⏰ 歩行時間:約3時間25分
⏰ 9:25 JR内房線浜金谷駅🚻 ~ 9:45 車力道入口 ~ 10:10 猫丁場 ~ 10:45 東京湾を望む展望台 ~ 11:05 鋸山(329m) ~ 11:35 観音洞窟 ~ 12:10-13:15 日本寺🚻 ~ 13:55 ばんや🚻
💰 🚃電車運賃 JR内房線保田駅→浜金谷駅¥189- 🚢フェリー運賃 金谷港→久里浜港¥900- 🚌バス運賃 久里浜港→京急久里浜駅¥199- 🎫日本寺拝観料¥700- ♨大福温泉かじや旅館入浴料¥700-
9:10 JR内房線浜金谷駅着 出発がダ埼玉の片田舎のため、始発電車に乗ってもこの時間です。山登りには遅い時間です。前方が鋸山のはず
海近にぴったりの駅、屋根が空の色です。
野菜やジャム、梅干しなどの無人販売はよくありますが、貝ははじめて見ました。
9:15 さすけ食堂 鋸山に登る前にここで朝ごはんを食べる予定でしたが、開店なのに混んでいます。名前を書こうとしたら、目安の時間が12:00ですって。それまでに下りてくる自信はまったくありません。閉店時間までに戻ってこられるかもあやしい。私の考えが甘かった、諦めます。
9:20 再び浜金谷駅、そしてトイレ。女子トイレは並んでいます。おじさんが連れのおばさんに「男子トイレだれもいないから入ったら?」と言っているのにおばさんはごにょごにょ言っています。「それでは私が入りますね」と私は男子トイレに。私がすっきりして出たら、さきほどのおばさんと他2人の女性が男子トイレに並んでいました。なんだこれ、マスクを外すのも様子見ですかね。
鋸山
9:25 スタート
案内所がありました。登りは車力道コース、下りは観月台コースの予定でしたが、さすけ食堂の代わりに向こう側におりてばんやに行こうと思います。とすると車力道コースか観月台コースかどちらかを選ばなくてはなりません。ちょっとここで聞いてみよう。外にパンフレットがおいてあり、そこにスタッフがスタンパイ。カップルとスタッフのやりとりを聞いていると、スタッフのおばさん怖いんですけど。私「どちらのコースがおもしろいですか?」 「おもしろいとかおもしろくないということではないです」 私「。。。。」 じゃ、どんな特徴がありますか? 「歴史があるかどうかということです、車力道は歴史があります。」 私「それじゃ、車力道のがおもしろそうですね」 「ですからおもしろいとかそうゆうことではないんです」 おもしろい=Funのみであり、Interestingはないらしい。真面目な人なのだろうが、このまま話していると登る気が失せるのでやめておこう。
9:40 観月台コース(階段)と車力道コース(左)の分岐 私は車力道コースへ
案内所でもらった地図には「ひかり藻生息池」 生息地ではなく「池」なの? 英語ではGolden Algae Caveと書いてあるから穴だよね。たぶんこの穴だと思いますが光ってない。他のところかな?
9:45 車力道入口
山道に入りました。
椿が咲いています。
道が凹んでいるのは、切り出した石を運んだねこ車(リヤカー)の車輪の後、つまり轍。
切り出した石は1つ80kg、それを3つねこ車に積んで山から下したのはなんと女性! しかも1日3回。怖ろしい。。。 ハンドリフトで100kg運んでもそれなりの重さはありますよ。重さだけではなく、こんなガタガタ道を下るなんて危ないでしょ!
添乗員時代に上高地の河童橋をリヤカーをひいてわたったことを思い出しちゃった。空のリヤカーだもめちゃくちゃ大変だったのに。。。240kg、ありえません。
なになに猫町場って! ネコ好きとしましては大変気になります。行ってたいしたことなかったら困るので、QRコードでチェック。動画を見て、これは行ってみないと! ちなみにこのQRコードは案内所でもらった地図にも一覧記載があります。短い動画にまとまっていてとてもわかりやすい。
10:10 先ほどの案内板から1~2分ほどで猫丁場。これはどうみてもハートだ。ネコはどこ?
いたニャン! 赤いおリボンつけて赤い毛糸玉で遊んでいます、なんとまぁ愛くるしい。石切職人の遊び心ですって(ΦωΦ)/
10:15-25 切通し
不思議な空間です。
10:35 吹抜洞窟 ラピュタの壁というところは他にあるのですが、ラピュタのようと私が思ったのはここ、過去の栄光という雰囲気がなんとなく。この写真のように少し離れたところから入口を見るだけなのですが、QRコードの動画では中を見ることができ、神殿のようです。
とっても急な階段です。
山頂に向かう前に展望台へ
10:45 東京湾を望む展望台 富士山は残念ながら見えませんが、丹沢が見えます。神奈川の山を登るたびに、あちらから鋸山を見て登りたいと思っていました。やっと来ることができました。
こちらは大島
鋸山山頂へ向かう途中にも石を切った跡。苔が生えたり蔦がからんでいるのがなんともよい。
11:05 鋸山(329m) せまい山頂は人で混んでいます。有給をとって来るべきだったか、そしたらさすけ食堂にも入れたかもしれません。
急な階段を今度はおりて、切遠しまで戻ります。
11:35 観音洞窟 その名のとおり観音様がいらっしゃいます。さてどこでしょう?
オレンジザックの男性の頭の上のあたりに、小さい観音様が彫ってありますよ、ほら。
11:40 岩舞台 「安全第一」の上はつるはしで石を切り出しているのでボコボコしています。その下はチェーンソーで。上からいま人が歩いている下まで切り出したってことですね。
ガイドさんの説明する声がとても響いています。マイクを使っているのかと思ったら、まわりのおばちゃんの「がははは」という笑い声も大音量に。自然のコンサートホール、音響効果抜群です。
石の切り出しに使ったショベルカーやチェーンソーなども置いてあります。
石舞台を後にし、お寺方面へ。登山初心者用のガイドブックにのっているわりには、ファミリー層が多いわりには、急なところが多くちょっとキツイ、と私は思っています。
12:05 ラピュタの壁 この高さ分を手で切り下げたということに脱帽です。
金谷港が見えます。海の向こうには横須賀。近いですね。
日本寺
12:10-13:15 日本寺エリアへ。拝観料¥700-
日本寺北口から入ってすぐに百尺観音
お、地獄のぞきだ。鋸山に来たならのぞいていかないと。
げげっ、地獄のぞきにはそれを待つ長い列です。やめよ。
私なんてもっと高い山でもっとスリリングな経験してるんだから!と負け犬が遠吠えをしてみました。
手前の方、落ちそう
お寺の境内といっても山の中、なので階段が多い。疲れて途中で座り込んでいる人もいました。
至るところに石仏
百躰観音
ここの大仏様は総高31.05m。ちなみに奈良東大寺の大仏様は18.18m。写真を撮ろうとするとお嬢ちゃんが前をちょろちょろ。ママさん「お姉さんが写真撮ってるから(こっちに来なさい)」 大丈夫ですよ、上のほう撮ってるから入りませんよ。と思ったらお嬢ちゃんが私に向かってポーズとってる! ママさん「そうじゃない!笑」 大仏じゃなくかわいいお嬢ちゃんの写真を載せたかったわ。
大仏様の近くに売店がありましたが、食べ物は売っていません。さすけ食堂で食べそこね、行動食しか食べていません。お腹すいたなぁ
薬師本殿
頼朝さんが植えた蘇鉄。なんとも南国らしい。
仁王門ってことは
ここが正門・表参道だったのね。その割には参拝客がいません。
ばんやか保田小学校か迷いました。廃校になった保田小学校には食堂・レストランがあり、シーフードピザがとってもおいしそう。お風呂もあります。
13:40 保田駅
ばんやさんて何者? お店かと思っていたらこのあたり牛耳ってるの?
13:55-14:50 ばんや ウェイティングリストには名前がずらり。これは時間がかかりそうです。お土産屋さんを見たあと、併設の温泉に入ろうかなぁと考えていると、もう名前がよばれました。店内は広く、店員さんたちの無駄のない動きのおかげで思っていたよりずっと早く席に案内されました。
メニューを見るだけでも楽しい
房総といったらなめろう、と私は認識しているのですが。あじくらべ¥1,760- カジメ汁セット¥605-
ねばねばした海藻のカジメはお味噌汁と別になっているので、自分で味噌汁へ入れます。山登りは好きですが、食べ物はやっぱり海がいい。たたき、お刺身、なめろう、房総の鯵を堪能しました。おいしかった~
ここから江月水仙ロードが近い。水仙か温泉か迷います。近いといっても入口が近いだけで、そこからどれだけ歩くのか。。。と考えていたら、ばんやを出た道路沿いに水仙が咲いていました。水仙はこれでいっか。
保田駅15:04→浜金谷駅駅15:08 電車に乗って浜金谷駅へ戻ってきました。朝は気がつきませんでしたが、石が切り出されているのがしっかりわかります。武甲山は私には痛々しく思えるのですが、鋸山は要塞のようでかっこいい。
かじや旅館
浜金谷駅より徒歩5分ほど、鋸山へ向かう道から少しそれたところにある旅館です。入るとすぐに高足ガニが「いらっしゃいませ~」
昔懐かしい雰囲気。女将さん「うちは昭和でねぇ」 いま昭和レトロが流行ってますよ。品のある感じのよい女将さんです。入浴料¥700- ちなみにこの旅館、孤独のグルメの商談シーンに使われました。
鋸山から下山してきた人で芋洗い状態かと思っていましたが、うれしいことに貸し切り状態です。こじんまりしていていいじゃないか! 落ち着くわ~ お湯にクセはありません。
大福温泉というのか、なんともめでたそうな名前です。
16:30 金谷港発 東京湾フェリーに乗船し、房総にお別れ。鋸山は見どころ満載でとてもおもしろい山でした。と言ったら観光案内所のおばさんに「おもしろいとかそういうことではありませんっ」と怒られるかしら。船運賃¥900-
金谷港に向かうフェリー
金谷港の売店で銚子のぬれ煎餅¥500-を購入。銚子電鉄乗りたい。
船の上から夕焼けを見たくてこの時間の船に乗りました。今回のゆる登山旅の最後にふさわしい景色です。
働く船はかっこいい。
久里浜港近くには海辺の湯という日帰り入浴施設があります。
17:13 久里浜港着
17:20 バスに乗車し京急久里浜駅へ バス運賃¥199-
房総にいたのは7時間ちょっとですが、密度の濃い、実に楽しいゆる登山旅でした。山登って、お寺を散策し、海の幸を食べ、温泉に入り、帰りはフェリー。言い方をかえればむちゃくちゃ忙しい。以前に房総のマッターホルン伊予ヶ岳と富山(とみさん)を登りに来た時も忙しかった。一泊して鋸山、伊予ヶ岳、富山を登ればじっくり温泉もおいしいものも堪能できたでしょう。
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