以前山雑誌で越後駒ケ岳の記事を見て計画しかけましたが、公共交通機関ではなかなか難しい。バスは土日のみ、しかも本数は少なく始発のバスに乗ってもバス最終に間に合うかどうか、写真もとらず休憩もとらず修行僧のように歩いてもノロマの私はギリギリ。避難小屋に泊まるための道具もないため諦めていました。が、なんとお誘いが来たのです。
⏰ 歩行時間:約8時間
⏰ 5:45 枝折峠登山口(1065m)🚻 ~ 6:20 明神峠 ~ 8:10 小倉山(1378m) ~ 8:50 百草の池 ~ 10:05-10 駒の小屋🚻 ~ 10:35-40 越後駒ケ岳山頂(2003m) ~ 10:05-40 駒の小屋🚻 ~ 12:55-13:00 小倉山 ~ 14:50 枝折峠登山口🚻
💰 🚗ガス・高速代1人¥5,100×3人 🏠大湯温泉ペンションデューク1泊2食付¥5,720-(GoToトラベルで¥3,080引) 入湯税¥150- ♨ゆ~パーク薬師入浴料¥650-
10/17 12:00 埼玉を出発 メンバーは恵那山と同じE2さん、M氏、私の3人です。
12:50-13:15 上里SAで昼食 私は軽く肉巻きおにぎり棒チーズ味、お米は新潟産コシヒカリで早くも越後気分。
まずそうに写っていますがおいしかったです。
大湯温泉
15:10 大湯温泉着 昼間で道は空いていたこともあり早くに着いてしまいました。宿でチェックイン後、とりあえず散策。これといって観光するところもお店も飲食店もほとんどありませんが、足湯があります。
足湯のすぐ横に公共浴場があります。地元の人のためのお風呂で日帰り入浴はできませんが、大湯温泉宿泊者は宿で入浴手形を購入すれば17:00までは入浴できます。館内はお風呂の他にはトイレくらいしかありません。落ち着いた色の木材が使用されていて落ち着いた館内です。
ちらっとのぞくととてもいい雰囲気なので、宿に戻り手形を購入しようとしましたがないとのこと。地元の温泉組合か旅館組合などに入っていないか、よそ者(地元出身ではないようです)として地元の人たちにはぶんちょされているか。。。ともかく私たちは入ることができませんでした。
大湯温泉にはいくつか宿がありますが、町としてはあまり観光客ウェルカムという雰囲気ではありません。近くに滝雲で有名な越後駒ケ岳があり、登山者だけではなく観光客も誘致できそうですがあまり活性化に興味はなさそうです。静かに暮らしたいのでしょう。
ペンションデューク♨
お値段が手ごろだったのと、駒ケ岳登山プランというのがあり朝食をおにぎりにしてくれるということでここデュークにしました。ガレージ付のバイクプランもあります。
ペンションといっても温泉地、お風呂はしっかり温泉です。お風呂は家のお風呂より少し大きい程度。男性風呂は広いそうで、宿泊客の状況によって男湯と女湯のお風呂を変えるとのこと。お風呂入り口に入浴中の札をかけるので他の人と一緒に入ることはありません。温泉は源泉かけ流し、クセがなくさらっとしたお湯です。
さらっとしたお湯でもさすが温泉。ほかほかは長く続きます。
お風呂のあとはもちろんこれ、先ほど唯一開いてお店で買ったお酒でリラックス。このお酒、製造年月日が18.10.23とちょっと古いのでお値段200円。
18:00 夕食 とっても豪華です。左下はイチジク。その右の黄色いお漬物、大根ではなく、なんだったっけ? 聞いたのですが忘れてしまいました。シャクシャクした不思議な食感でおいしかったです。
↑だけでも十分なのですがこれになんとステーキがついてしまいます。温泉に入れてこの夕食で一泊¥8,800-とはお得! 日本酒の魚沼玉風味¥500- すっきりしていて食事と一緒でも飲みやすい。
汁ものはキノコ汁、「あまんだれ」というこの地特有のキノコが使用されているのですが、これが本当おいしい! 食事がとてもおいしくご飯がすすみ、おかわりしました。お米のコシヒカリは自家栽培なんですって。
1泊2食付:¥8,800-(登山プラン 和室3人部屋) 入湯税¥150-
食事時間: 夕食 18:00 朝食 おにぎりに変更
Wi-Fi : フロントでパスワードを教えてもらう
アメニティ:歯ブラシ(フロントの前にあるので勝手に持っていく)、浴衣
昼食用のおにぎり¥500-
オーナーご夫婦もとても感じがよく、よいお宿でした。
zzz 夜中ガタガタするので目を開けると、エアコンをいじってるようですがなぜ? 寝る前に私、エアコンを消しましたが。少しするととても熱くなり眠れません。2人を見ると布団を完全によけていたり、足を出しているではありませんか。他のお宅はエアコンをつけて寝るのでしょうか、セレブですね。
10/18 3:30 おはようございます。といっても熱くて眠れず喉もカラカラを通り越してヒリヒリしています、せっかく下界のお宿に泊まったのに。。。朝食のおにぎり、おにぎり2個の中身は梅干しとタラコ。おかずは焼き鮭とゆでたまご、みかんです。このコシヒカリのおにぎり、とても大きいので1つで十分。昼食用のおにぎりを頼む必要はないかもしれません。
越後駒ケ岳
5:15 枝折峠登山口到着 到着したものの駐車場は激混みです。宿泊ではなく駐車場でテント泊という案もありましたが、テン泊していたら邪魔になっていたに違いありません(予報では昨晩雨だったのでテン泊ではなく宿泊まりにしました)。駐車場には停められず、だいぶ下ったところに停めました。日の出前のブルーモーメント。
5:45 スタート(1065m) 駐車場はもうてんやわんや
登山口から見た滝雲、このあたりはカメラを持った観光客?がたくさんいます。
左に雲海を見ながら登山道を進みます。
おはようございます。
かなり上まで登ってくる一眼さんたち。この人たちの執念をすれば越後駒ケ岳くらい登頂できそうですが?
越後駒ケ岳が見えてきました。
秋色の山道
6:20 明神峠
また視界が開けました。
雲海に浮かぶ荒沢岳
遥かなる越後駒ケ岳。本当にあの山? もっと手前じゃないの?
紅葉は終盤です。
8:10 小倉山(1378m)
越後駒ケ岳に近づいている気配はまったくありません。
昨晩の雨でド・ロードの箇所もあります。滑って泥まみれになっている人いました。
上ったり下ったり
山が秋色
8:50 百草の池 といっても池は見当たりません。
お隣さんの中ノ岳
まわりは山だらけ
パッチワークのようなところも
よく見ると池発見。先ほど案内板にあった百草の池かな?
左奥:燧ケ岳 真ん中奥:平ヶ岳、その右に至仏山
もう疲れてきました。E2さんが「もうちょっとだから!」と地図を見せて励ましてくれます。
ナナカマド
苦手な岩です。軽快に下りてきた若者がザザーと岩に滑って転び、ビビりながら登る私。
10:05-10 駒の小屋 ここに荷物をデポします。山頂までもうちょっと!
駒ケ岳まであと150m、がんばれー
山頂が見えてきました。山頂は混んでいるようです。
10:35-40 越後駒ケ岳山頂(2003m) 百名山を目指しているE2さん、ここで80座目。おめでとうござます! 「百名山いくつ登りました?私2回制覇したんですよ」と事あるごとに誰にでも自慢するO氏のようになってしまうのだろうか? 多分なるね。
山頂からごつごつ八海山。
中央に燧ケ岳、雪をかぶっています。右端のぽっこり丸い山は日光白根山とのことです。
来た道を戻ります。分岐から5kmの中ノ岳、けっこうありますね。
奥只見湖
小屋へ向かって下ります。小屋周辺も混んでいます。
10:05-40 駒の小屋 E2さん曰く、トイレは1つで並んでいたそうです。
お昼はペンションデュークで作ってもらった大きなおにぎり2つと魚肉ソーセージ、ゆでたまご、みかん¥500- ここでも1つしか食べなかったので、結果朝食分だけで足りました(残った分はもったいないので後ほど食べました)。
下山開始、といってもまた下ったり上ったり。
今回私が唯一見た花、アキノキリンソウ
もくもくと下ります。途中ツアー団体を抜きましたが、しんがりにもガイドさんがついて無線でトップを行くガイドさんに「一人先に行ってもらいます」と連絡。よくできてますね。登りの時に若いオレ様が「オレ歩くの速いんですけど、団体邪魔でしょうがない! 前についていくのに必死でよけようとしない」とムキになって言っていました。うるせーよ、お前だけの山じゃない。ついていくのに必死ならしょうがないじゃん。一言「通ります」と声かけてあげれば? そんなにお出来になるのなら真冬の平日にでも登ったらいかがでしょうか。私はツアーの気の利かないガイドは嫌いですが、参加者は嫌いではない。初心者だからツアーで来ている人には頑張って欲しいし、アクセスが悪く一人で行けないような時は私もツアーに参加するかもしれない。そもそもこの山に来ている人たちはツアーでもだいぶ登られる人たちだと思いますけど。
上りでは気がつかなかったものが見られます。
12:55-13:00 小倉山(1378m) おじさん「ここは看板がないんだねぇ」 私「地面に石の標識がありますよ」 おじさんが立ち上がると木の標識発見。おじさん、座ってたんじゃん。
途中、メインの登山道から少し入ったところに道行山があり、お二人はそちらへ。私はそのまま駐車場めがけて下山。宿でトイレに行ったきりで山ではしていないので、そろそろ行きたくなってきました。
後ろを振り向くともう雲がでていました。
足は疲れ、集中力も切れてきました。私を抜かした人たちが、階段や木道で滑って転んでいます。私の前でやめて、ちびるでしょ。みんなも疲れているよね。
朝見た雲海の下はこうなっています。
14:50 枝折峠登山口 私のゴールはトイレ、間に合ってよかった、スッキリ。あんなに混んでいた駐車場はまばらになっていました。車は下に停めてあるのでここからさらに20分ほど歩きます。
どっしりした越後駒ケ岳、見た目も登ってもとてもいい山でした。
ゆ~パーク薬師♨
小出ICから車で5分の日帰り温泉施設。入浴料¥650- 大湯温泉同様、臭いも色もなくクセのないお湯です。露天風呂は男女あわせて1つしかなく、偶数日の今日は女性が露天風呂の日でした。内湯だけでも広々としています。
お風呂を出たところのコミックコーナーにはなんと4000冊以上のマンガがあり、熱心に読んでいる方が数人いらっしゃいました。新しい「鬼滅の刃」から懐かしい「ぼくの地球を守って」までいろいろ。エントランス近くには野菜販売コーナーもあり、これが安い。ピーマンを購入。他にも買いたかったけれど重いので、とりあえず軽いピーマンのみ。
そば処 富永
当初はゆ~パーク薬師の近くの薬師というお蕎麦屋さんの予定でしたが、お風呂を出たあと確認の電話をするともう今日は閉店とのこと。お蕎麦屋さんて早い所は早いですからね。なので小出駅近くの富永さんへ。駐車場もあります。
店内では地元の人がそば飲みをしていました。これはおいしいところに違いない。
もちろん注文したのは、魚沼発祥の蕎麦、へぎそばです。つなぎに海藻を使っているので少しそばが黒くなっているはずなのですが、普通のお蕎麦の色でした。また「へぎ」というのはこの器のことです。三人で二人前を注文、一人一列です。五合(二人前)¥1,660- 海藻独特の味はそれほどしませんが、歯ごたえがあっておいしい。
天ぷら盛り合わせ¥990×2人前 衣さっくさく、エビはぷりぷり、ナスはジューシー、ごちそうさまでした。
では関越自動車道に乗って埼玉へ、ではなくもう一つミッションがありました。GoToトラベルのクーポン4000円分をペンションでいただいたので、新潟っぽいものを買わねば。塩沢石打SAでお買い物です。予算は一人約1300円です。新潟といったら笹だんごと柿の種よね。まぁ柿チョコはどこでも買えますが。。
笹だんごは袋を開けた途端にふわぁ~と香る笹のよいかおり。会社で配りましたが、おいしかったので独り占めすればよかったかも。。。と少し思ったりして。笹だんご¥648- 柿チョコ¥270-
お店は違います
北アルプスのようなキラキラ感はありませんが、新潟の山は土を近くに感じるような落ち着いた山が多く、これが人を魅了するのでしょうか。今回の越後駒ケ岳は思っていた以上にステキな山で、そして長丁場で大変でした。もう二度と登ることはないと思います、ムリ。ご一緒してくださったお二人、おかげで登ることができました。ありがとうございました。
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