おはようございます。天気予報通り雨なので今日は観光しようと思います。昨日道の駅阿蘇で買ったパンや家から持ってきたスープパスタで簡単に朝食を済ませ、Aso Base Backpackers を出発。因みにこのゲストハウスの奥さま(?)「数日前九重に登ってきたけれど、ミヤマキリシマは満開ちょっと前だったんですよ」とのこと。山登る人でしたか!
阿蘇駅から隣の隣の駅、宮地駅に来ました。車のない私は非常に行動範囲が限られてきます。駅のロッカー¥500-にザックをデポし、昨日阿蘇駅でもらっておいた門前町散策マップを手に水基めぐりへ。それにしても立派な駅ですね。
水基めぐり
水基(みずき)とは、町のいたるところに湧水があふれていて、簡単に言えば水飲み場です。散策マップによると36か所もあります(この散策マップ、熊本弁でなかなかおもしろい)。全部はムリそうなので、これだけは外せない3か所と、あとはテキトーにぶらぶらしようと思います。
これだけは外せない① 小学校の近くにある「学業の泉」 最近物忘れが多くなってきたのを実感しています、認知症か? 頼みますよー、ごくごく
水基だけではなく水車も。水にあふれた町は晴れた暑い日に来たらよさそうです。
おしゃれな水基「碧水泉(へきすいせん)」 ビストロの店先にあります。ネコ好きなのかしら、お店がちょっと気になりましたがお休みでした。
この近くにあるあはずの「どんぐりの泉」が見つかりません。
これだけは外せない② 「金運の水」肥後銀行の入口脇にあります。うるおいある未来のためにゴクリ
これだけは外せない③ 「金脈の泉」熊本銀行の前にあります。このままでは私は貧困老人になってしまう(山に行かなければ良いのですが)。
阿蘇神社
阿蘇神社の楼門は「日本三大楼門」なんですって(あとの2つは福岡の筥崎宮(はこざきぐう)と茨城県の鹿島神宮)。これは見なくっちゃ。神社ですから当然鳥居をくぐります。通常なら鳥居の先に拝殿・本殿が見えるはずですが、ずっと先にも鳥居が見えます。横参道といって参道は北から南へのび(この南の先に阿蘇山の火口があると言われてます)、その途中、写真の白い建物が楼門です。ん?白い建物? イヤな予感がします。
あらまぁ、楼門がメンテナンスなのか家に入ってます。
これはひどい! 地震でこれほどまでに倒壊してしまっていたとは! 楼門は全解体修理中です。
銘水神の泉で手を洗います。
拝殿はこの6月完成予定ということですから、もうすぐですね。近づいたら木のいい香りがしそう。屋根の銅板はピッカピカ。古さからくる重厚感や荘厳さはないですが美しいです。
今はここから拝みます。ここでは自分のご利益を願うのは今は憚られるような。
アンティーク時計 みやがわ
再び水基めぐり。渋い時計屋・みやがわさんがありました。中を見てみたいけれど、このような個人の小さいお店は入りにくい、いや、何も買わないで出るのが悪い気がしてしまうのです。
おじちゃんが作業しています。そもそも時計って気軽に買うものじゃないよね? お店も期待していないんじゃない?
「こんにちはー、見るだけなんですけど」「どうぞー」 ちょっとやそっとで買える代物ではありません。「写真撮っていいですか?」「いいけど、撮ってどうするの」
レトロ好きな私はインスタグラムでもアンティークと和菓子しかフォローしていません。見ていると落ち着くのよね。2年前に大正時代の二本松箪笥(テレビ代用)を奮発して購入しましたが、その上の壁にかけたらとっても合うのではと妄想。
この時計屋さんの外にある水基は「竹沢の雫」。「たけさわ」ではなく「ちくたく」、うまい! 散策マップには「ここでゆっくりとした阿蘇時間に感覚の針ば合わせてください」ですって。合わせましたよー
喫茶店の前にある「語らいの雫」
漬物屋さんには「やすらぎの泉」
雨宿りのニャンコちゃん、1日雨だね
「明日、晴れとは言いませんから曇り、少なくとも小雨でお願いします」と幸せの石をなでてみました。
馬ロッケのとり宮
ちょっとおやつ休憩で馬ロッケ。注文してから調理するので少し時間がかかります。お店の隣にあずま屋はイートインスペースになっています。おっと建物の中に水基「とり宮の泉」。このあずま屋はお店の中を通らなくても入れるので、買わずとも泉の水は飲めます。散策マップによると「トリ〇アの泉と名前が似とるばってん、こっちが先てだもんな」とありますが、トリビアの泉(2002-2006)というテレビ番組を知っている人がどれだけいるか。あのころのクイズ、バラエティー番組はおもしろかったなぁ。
揚げたての馬コロッケ、さっくさく。ホクホクのジャガイモの中に馬肉ミンチが入ってます。ジャガイモとミンチが混ざっているのではなく、ミンチがジャガイモに包まれている、つまりおにぎりの具(梅干しとか)状態です。なので味付けしてある馬肉をよりよく味わえます。復路には One for All, All for ASO と書いてあります。¥180-
精肉店なので、観光客だけではなく地元のお客さんもいらっしゃいます。常連さんが来店されたようです「今日は人ほんと少ないね」 店員「お客さんまだ一人なんですよ」 私のことね。
「欣命水」 場所はとり宮さんとお隣さんの間
お菓子屋さんには「菓恋水」
とり宮さんの裏にある「絆の水」へどのように行ったらよいのかわかりません。ま、いっか。
とり宮さんの前にある文房具の丹波屋さん。手ぬぐいがずらり¥300-。この手ぬぐいの中にはおみくじが入っています。手ぬぐいといってもタオルサイズではなく、ハンカチサイズです。
支払時に、とり宮さんの裏にあるという水基について聞いてみると知らないとのこと。そんなもんか。
文房具屋さんの前には「文豪の水」 文房具屋さんは昔、宿屋でもあり頼山陽が宿泊したのだそう。頼山陽。。。はて、江戸時代に何を書いた人だっけ?(日本外史です) この水におみくじを浸します。
あぁ、、金運がよくないじゃないかぁ いまさら必要ない恋愛運が二重丸って。。。
「酒杜の水」お酒が湧いてくればよいのに。もちろん酒屋さんの前。散策マップに記載のこの泉は苔がまったくありませんが、今では苔でモコモコしています。右には錦の御旗、東京利権ピック2020の旗が。いかがわしい、清らかな水が穢れます。
水車つきのデラックスな「妙音の泉」
「猿田彦の水」 「白雪の水」 「幸の泉」
「阿蘇カルデラオアシスいずみ」と「よろずの水」がどこにあるのかわかりません。
旧女学校跡エリア
旧女学校跡、ここは門前町の外れにあります。
校舎を再利用した雑貨屋さんや飲食店があり、非常に私好みのエリアなのですがみんな閉まってます。。。
営業しているお店がありました「湧水かんざらしの店 結」。かんざらしとは白玉粉で作ったお団子を冷やし、特製の蜜をかける長崎・島原のスイーツです。食べたーい! が、人がいません。。。おーいおーい
レトロな店内、時間がゆるーく流れています。
この旧女学校エリアには3つの水基があるのですが、見つかりません。というより、もうどうでもよくなったというのが正直なところ。代わりに超レトロなタイルシンク、いいねぇ
商店街の裏を流れる川沿いを歩き
矢村神社へ立ち寄り、商店街に戻ってきました。遅めのお昼はどこにしようか。門前町にはおいしいものがたくさんあり迷うのですが、やっぱり阿蘇といえばアレでしょう、アレ
阿蘇はなびし
阿蘇といえばあか牛なので、はなびしさんにやってきました(他にもあか牛を出すお店はあります)。外観は和風ですが内装は洋風です。エリアとしてはあか牛丼ですが、ここは牛カツ重を押しているようです。
サーロイン膳はビックリの¥6,930- 山も登ってないのに高級ステーキなんて食べたらバチが当たるわ。高級ステーキ、どこかで聞いたな。まぁ2Fのジジイどもはこれよりもっと上の肉でしょうけど。牛カツ重とても気になりますが、今日の夕食はボリュームがあるらしいので、ここは少し控えめにあか牛丼にします。
「あか牛の丼」であり、間違っても「あかの牛丼」ではない。グラスがかわいい。
肉が美しいのでアップ。お肉の下にはもやしがスタンバイしています。見た目はこってりしてそうなのに、柔らかくさっぱり、いくらでも食べられそうよ。これなら牛カツ重にしてもよかったかも。
はなびしさんの脇の小路を奥に入っていくと「的場の泉」 他の泉や雫とは雰囲気が違い、横綱の風格です。
こちらも奥まったところにあります。
「湧水は飲むことができます」と書いてあります。水は湧き出していてキレイですが、ちょっとねぇ
栄通りで水基めぐり。「和実(なごみ)の雫」が見つからず、「阿呍の水」に来てしまいました。木製でかわいい、お花咲いてるし。お豆腐屋さんの近くにあります。よせ豆腐やソフトクリームがおいしそう。
県道11号線・やまなみ道路にでました。「味彩(あじさい)の水」つるや旅館の前にあります。ここの懐石風ランチも候補でした。つるや旅館の駐車場にあるという「実の水」は見つかりませんでした。
もとは生鮮食品店にあったから「清泉」 建物から水がでてます。
「永寿泉」招き猫付き
「縁結びの水」 これにて水基めぐり終了、36か所中23か所めぐりました。時計屋さんで阿蘇時間に針をあわせたからか、のんびり観光を楽しむことができました。おいしいものがたくさんあるので、お腹を空かせて訪れたほうがよいです。
宮地駅から内牧駅へ¥230-。阿蘇内牧温泉がある駅の割にはずいぶん寂しい無人駅です。
阿蘇内牧温泉はもちろん興味がありましたが、一人で泊まれて私好み(あまり大きくない宿)のところはありませんでした。このご時世なのにお一人様はまだ受け入れられないのか。高峰温泉は通常2名様からですが、閑散期などはお一人様(割高になりますが)も臨機応変に受け入れています。今どう見ても閑散期よね?
いろりの宿 民宿 乙姫の里
内牧駅から徒歩20分ほど、どしゃ降りの中を歩きます。バスもありますがコロナで運休でした。本当についてない。。。 しかもこの宿はなんと温泉ではない! 旅の直前に気がつきました。阿蘇山の麓の宿のお風呂なら当然温泉かと思い込んでいました。慌てて宿を探したものの、なんたるや。
この宿を選んだ理由、ご飯がおいしいという口コミと看板犬チャックがいるから。ずぶ濡れでチャックに挨拶する余裕もなく館内へ。チャックだって犬小屋からでたくないよね。
シンプルな部屋。この部屋はお風呂が下にあるのか、お風呂に入っている人の声やざっぱーんという水音がよく聞こえます。まぁ、民宿ですし。民宿といえども欲しかった設備はFree Wifi です。山小屋ならともかく下界ではあってほしかった。洗面所、トイレは部屋になく共同です。
温泉ではありませんが、悪くはない。扉の外に「入浴中」の札をかけ、鍵をかけるので他の人と一緒になることはありません。お風呂場は複数あります。
一度内風呂をでて、露天風呂へ。緑がお湯にうつってなんとまぁ! 京都トレイルで寄り道した瑠璃光院の青もみじを思い出しました。温泉ではなくても満足満足♨
お楽しみの夕食、いろりでいただきます。鴨鍋とヤマメだかイワナだかの塩焼きはすでに食べごろです。具だくさんの鴨鍋はお椀3杯分はありました。だしがきいていておいしい。家だったらこれと白いご飯だけもごちそうです。
もちろん馬肉! 私の他には若い女子2人組のみ、彼女たちは「やばいー」を連発しています。おいしいと解釈してよいのかな?
こちらはあか牛の陶板焼き。あか牛に馬肉に、鴨、普段とらない動物性タンパク質を体にため込みます。普段食べている人たちとはありがたみが違うからね、きっと動物たちも成仏できるでしょう。
ナス田楽、しかも大きい長ナス! ナス大好きな私にはとってもうれしい。
お酒は産山村がなかったので小国のお酒¥500-にしました。この料理ではお酒が進む進む。一年前はお猪口一杯で十分だったのに、今ではこのコップ一杯でももの足りなくなってしまいました。昨年秋の東北遠征以来、家でも日本酒を飲むようになり、鹿児島遠征からは焼酎も。毎日の積み重ねって大切ですね。
もうすでにお腹いっぱいですが、〆の高菜ごはんが登場。あか牛とともに阿蘇を代表する名物です。軽くご飯一杯はあるでしょう。残すのはイヤだ、でも苦しい。どうしても完食できず、少し残してしまいました。ごめんなさい
お風呂は通常22時までですが今日は21時まで、お客さんは私を含めて2組なので早くても問題なし。あまり遅くまで入られても、私の部屋はお風呂の音が聞こえてうるさいので早くてよかった。
外は音をたてて雨が降っています。大雨警報ですって。登山道は崩れていないだろうか。外ではチャックがキューンキューンって鳴いてます。野宿の馬や牛はどのようにしてしのぐのか。いやいや自分のことを心配しよう、明日どうしよう💤 3日目へつづく
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