憧れのスイス! Zermatt 0日目 準備~トルコ航空・イスタンブール空港

昨年2018年9月29日、NHK BSで本場ヨーロッパアルプスの山小屋特集が放送されました。ダンスホールがある山小屋、近未来的な山小屋、マッターホルン近くの山小屋など。「いいな~、でもお金かかるんだろうな~」

その翌週、北八ヶ岳でおいしいものめぐりをするのですが、青苔荘でテーブルが一緒だった方が「私はヘルンリ小屋まで登ってはいませんが、北アルプス縦走しているなら行けますよ」と。え、そうなの? その人は山には登るのではなく写真を撮るのが好きで、その夜ツェルマット周辺の写真をたくさん見せてもらいました。「でも50万くらいかかるんですよね?」「ツアーで行ったらそれくらいかかるかもしれないけれど、半分くらいじゃないかなぁ」 ちょっと”その気”になりました。

12月、ドイツからインターンがオフィスにやってきて、彼女は日本に来る前はスイスでインターンをしていたらしい。ツェルマットのハイキングコースを歩いたというので写真を見せてもらいました。はぁ~、なんてステキな景色なのでしょう(その時はわかりませんでしたが、おそらくリッフェルゼーあたり)。彼女は普段山へは登らないというし、私でも歩けそう。だいぶ”その気”になりました。”その気”ついでにパスポートをとりました。

3月、とりあえず飛行機の予約をしてみました。

5月、スイス事業所からスイス人(頭のてっぺんで髪を団子にして、それがちょんまげのようなので通称オサムライさん)が出張できて、しかもオサムライさんは日本の山に登ろうと登山道具一式を持ってくるほどの大の山好き。彼からいろいろスイスの話を聞くことができました。早くスイスに行きたくなりました。


準備

普段の縦走の持ち物にパスポートと航空券をプラスすれば行けちゃいますが、あえて準備したものです。

持ち物

イモトのwi-fi(利用日数8日 ¥14,908) 町中でグーグルマップを使うかもしれないし、念の為。→ 今振り返れば必要なかったです。スイスは観光立国。標識も観光客に非常に親切でわかりやすい。そもそもツェルマットは田舎町、迷うような町ではありません。

ソーラーチャージャー(Amazon ¥5,332) iPhoneやデジカメの充電大丈夫かしら?と心配になり購入しました。あったから使いましたが、これも必要ありませんでした。イモトのwi-fiにはスイス用のプラグが入っていて、これを使って宿で充電していました。ヘルンリ小屋とフルアルプ小屋では充電できますし、もともと持っていたAnkerの充電器で十分でした。ソーラーチャージャー自体はしっかり電力をつくってくれるのでモノとしてはよい品物です。
←これの15wを購入しました ←昨年はこれで7泊8日縦走

食料 食も旅の楽しみとはいいますが、スイスは何しろ物価が高い!! 楽しむ「食」は山小屋で提供される食事に任せるとして、下界や昼食でわざわざ外食をするつもりはありません。日本からレトルトやおせんべいなどを持参しました。

コンタクトレンズ メガネもコンタクトレンズもなく視力0.3で山を登っていましたが、スイスでは何事も見逃してはならない! コンタクトレンズを用意し視力0.3→1.2にアップで視界クリア。

買えばよかったもの Half Fare Card スイスの鉄道(登山列車含む)などが半額になるパス CHF120。歩くのがメインだしそんなに列車乗らないよね、と思い存在は知っていながら無視してしまいました。結果として登山鉄道やゴンドラにも乗ったので半額パス買えばよかった。もったいないことをしました。

予習

スイスハイキングの本を図書館で借りたりもしましたが、「地球の歩き方」で十分です。最新ではありませんがメルカリで購入しました。ただ地球の歩き方にはSchönbielhütte周辺までは地図の記載がありませんので、Webで確認しました。現地でタダで手に入るハイキングマップには記載があるので軽く見ておくだけでいいかもしれません。

語学力 一応TOEICは830点ありますが、しゃべれないんですよね。。。なのでDMM英会話を毎日続けました。因みに、奇跡的に全国通訳案内士という国家資格も持っています。

海外経験 20代の時にヨーロッパを4カ月バックパッカーで旅しているのでまぁなんとか。。。無謀とも言う。この時は山への興味が皆無で「スイスなんて山しかないじゃん」と言ってスイスは避けています。スイスフランに両替するのも面倒だったので。

予約

航空券 慣れている方ならもっと安く取れる方法をご存知なのかもしれません。慣れない私はエアトリで安い順で検索し、到着時刻と機内食がおいしいという口コミでトルコ航空を予約しました。が、あとから会社で「トルコ航空は危険だから出張で使っちゃだめよ」的な通知がでていたことに気づきます。そ、そんなに危険なの? 航空券¥112,500 + 諸費用¥58,830 =¥171,330

観光客用ホテル

エクスペディアで予約

Hotel Jägerhof(イエーガーホフ) 町中のホテル、1万円前後で検索。朝食付¥10,479-

Riffelhaus(リッフェルハウス) 1853 山岳ホテル、せっかくなので大奮発しちゃいました。2食付¥27,602-

山小屋

日本語で「ツェルマット 山小屋」で検索すると、ツェルマット公式ホームページの山小屋リストの入り口にとびます。残念ながらこの入り口だけが日本語で、リストは英語です。

Hörnlihütte(ヘルンリ小屋) 日本語ではガイドブックなどでもヘルンリと表記されていますが、ホーンリと発音したほうが通じます。検索ではhoernlihuette。ホームページで簡単に予約できます。予約は6月受付開始。人気の山小屋のようなので6月1日に予約しました。予約するとデポジット支払用のメールが届き、クレジットカードの番号を入力。確認メールが来て予約完了。相部屋2食付CHF150(約¥16,500)

Schönbielhütte(シェーンビール小屋) 大変残念なことにここのホームページはフランス語とドイツ語しかなく、英語がありません。さっぱりわかりません。とりあえず「この日に相部屋で泊まりたいんです」というメールを英語でしたら「クレジットカードの番号を教えて」というメールが英語で返ってきました。相部屋2食付きCHF87(約¥9,600)

Fluhalp(フルアルプ小屋) メールを送ると「電話してね」というメールが返ってきました。英語に不安を感じながらしぶしぶ「もしもし?」ではなく「は、はろ~」 電話代がかかりますが、ゆっくり話してもらいました。伝えたのは名前、宿泊日、電話番号、部屋タイプ(相部屋dormitory room)、クレジットカード番号。メールという証拠が残らないから不安です。相部屋2食付きCHF83(約¥9,150)

宿は町中のホテル、山小屋にかかわらず宿泊税CHF3(約¥330)それぞれかかります。


トルコ航空・イスタンブール空港

さぁ、出発!

久しぶりの海外旅行、前回は7年前しかも演奏旅行で団体行動なのでまったく勝手がわからず、成田空港をウロウロする私。とりあえずイモトのwi-fiを受け取って、トルコ航空のカウンターへ。早すぎてまだカウンターは閉まっていましたが、カウンター横の画面でオンラインチェックイン。へー、今はこうなっているのね。エアトリの画面から座席指定をクリックしても無反応ですが、トルコ航空のホームページからなら座席指定が可能です。窓側・通路側はどちらでもいいですが、とにかく知らない人に挟まれる席はイヤだ。当然エコノミーです。

21:40 TK053 成田空港出発 フライト所要時間11:55

今はどこの飛行機もこうなんですか? エンタテインメントが豊富なんですけど!! 特に映画はたくさんありすぎて何を見ようが迷います。日本語吹き替え・日本語字幕のある作品は少なめです。英語があやしい私はディズニー映画で英語のお勉強。実写版シンデレラ、これは日本語吹き替えがありましたが、英語+英語字幕で鑑賞。次は実写版ダンボ、これも日本語吹き替えがありましたが、字幕はトルコ語とアラビア語しかないのでしかたかなく英語で見ました。

 

お待ちかねの夕食です。お肉かお魚を選びます。私はお魚をチョイス。スチームサーモンとスズキのタラゴンソースがけ+赤大根+インゲン+ポテトピューレ、おいしい~  トルコ航空にしてよかった! 右上はきゅうりとヨーグルトのサラダ、その隣は鶏むね肉となすフライのトマトソース、ナス大好き。デザートにはうれしいカラメルプリン。飲み物は、予習の時点で「おいしかった」という評価があったさくらんぼジュースをいただきました。これ、私も気にいってしまい、食事の際にはいつもさくらんぼジュースをお願いしました。食後にはコーヒーを飲みたかったけれどトイレに行きたくなるので水にしました。

お腹が空いたら、食事の他にもサンドイッチやおにぎり、ブラウニーを頼むことができるようです。

夕食といっても日本時間では夜中です。食べたら当然眠くなってきました。おやすみなさいzzz

 

起きたら朝食です。食べるか寝るかしかしない私たち、客室乗務員から見たら、ブタにエサやってる感じでしょうね。エサくれー、ぶひーぶひー

マッシュルームとチーズのオムレツにたっぷりポテト。マッシュルームにチーズって。。。私の好きなものがダブルできた。チーズの盛り合わせにはヤギのチーズ。ヤギのチーズ、このクセがたまりません! そして果物。

 

イスタンブール上空。イスタンブールってこんなに都会なんですね、キレイ。たぶん来ることはないと思いますが。

 

こんな狭い空間に10時間以上もいるなんて、もう発狂しそう!! 早く着陸して~ 山、歩きたい~

 

03:40 イスタンブール空港到着 チューリッヒ空港行きの便に乗り継ぎです。飛行機の中でトイレに行っていないため、とりあえずトイレへ。中東固有のトイレでショック! 和式のようなしゃがむタイプのトイレで(そもそも壁側かドア側かどちらに向いてしゃがむのか)、個室内にはホースのようなものがあります。これでお尻を洗うってことですね。だから床はびしょびしょ。私はそんな器用なことはできないのでペーパーでお尻を拭きました。帰国時にイスタンブール空港のトイレに入った時は洋式だったのでたまたま中東式のトイレに入ってしまったようです。

手荷物検査で、手荷物(財布とカメラやスマホ、充電器などの精密機械が入った袋)と腕時計、登山靴を箱の中に入れチェック。その間に私自身もボディチェック。一通り終わり、箱の中のカバンや靴を身につけて箱が空であることをチェックし数歩進んだところで、あれ? 腕時計なくない? 戻って係員に聞ききましたが落とし物はないとのこと。周辺を探しましたがやっぱり見つからず。。。 シチズンのオフィス内でするような時計で、自分で買ったからそれほど高くない2~3万のものですが。。。 人様を疑ってはいけませんがもしかして盗られた? もしそうだとしたら盗った人もガッカリだったでしょうね。あれで岩登りしたからべゼルは傷だらけ、ガラス面もヒビ入ってますもん。そんなんでも10年以上使っていたのでそれなりにキズにも愛着がありまして打ちひしがれるとはこんな感じでしょうか、自分の管理能力のなさにもガックリ。旅の入り口で腕時計をなくし前途多難になるのではと不安にもなりましたが、ここまできてシオシオしていられません。見知らぬ土地で飛行機や列車に乗るのに時計なしで生きていけるのか? 日本だったらiPhoneで時間をチェックしますが、バッテリーをあまり使いたくないし、普段はバッテリーは切っておきたい。成田空港だったら1000円ほどの時計があったと思うけれど、探してみますか。

イスタンブール空港は4月にできた新しい空港です。とても明るくて目がチカチカ、まるでカジノのよう(行ったことないけど)。旅の便利グッズ屋みたいのはないんですかね。もしくはダイソーとか(ダイソーには500円の腕時計が売っている)。おもちゃ屋さんをのぞいてみると、小さい置時計がありました。ダイソーなら300~500円というところか。なんと€14! ありえないでしょ。ダメ元で腕時計屋さんのswatchへ。これからスイスへ行くというのにスイスの腕時計屋さんとは。この先も使えそうな€54の腕時計を購入。バカはこうやって貧乏になるのでしょう。

 

07:20 TK1907 気をとりなおしてチューリッヒ空港に向けて出発! フライト所要時間2:50

再び朝ごはんです。形は変われど材料はほぼかわりません。ジャガイモのパイがおいしかった。ヤギのチーズも健在。

 

窓下に牧歌的な景色が見えてきました。いよいよ憧れのスイス! 1日目へつづく


2 件のコメント

  • スイスへ行かれたのですね。
    これから貴女のスイスの様子を読んでみます。
    私も貴女がスイスにいた頃、グリンデルワルト・クライネシャイデックにいましたよ。
    先にフルアルプのレポートを読みましたが、スイスは良い所でしょ?
    山小屋は1泊2食付きで1万円程で、日本の山の散歩よりいいと思いますよ。
    貴女のレポート、上手く記されて読みやすいです。
    これからも楽しみにしています。
    では

    • 森田さま はい、行きましたよ! 八ヶ岳で森田さまよりスイスの話を聞いたり、スイスの写真を見せてもらわなかったら、行っていなかったと思います。確かにスイスの物価は高いのですが、山小屋は日本なみの値段でした。夢のような山歩きができ、本当に行ってよかったです。ありがとうございました! 森田さまもたくさんステキな写真を撮ってくださいね。

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