3:00 おはようございます。もちろんあたりは真っ暗です。剱岳は人気の山のため大渋滞が予想されるので早めの行動です。
朝ごはんは用意してもらっていたお弁当です。インスタントのお味噌汁もついてます。
4:05 剣沢小屋出発 天気予報はあまりよくなく、お昼から晴れてくるとか。雨がひどくなったら、みんなが行っても私はお留守番しよう、それがいい。とりあえず出発です。ヘッドランプを使っての歩行ははじめて。これは歩きにくい! 私は山友さんたちの後をくっついていくだけですが、山友さんはルートファインディングに、特に雪の上で苦労していました。剣沢小屋の灯りが遠くに見えます。ここから広島から来たソロのカープさんが加わります。
4:40-5:05 剣山荘 雨がひどくなってきたので剣山荘で待機。山友さんは登ることを決心。頭がまわってないのか、なぜか私も雨の中ついていってしまいました。
最初の難関、細い4mの鉄の橋。川苔山の木の橋とそう変わらず、スタスタ歩くことができました。
途中咲いているお花がやけにキレイに見えます。死期が近いのでしょうか。
しばらくは鎖に頼らなくても登れるような道です。ずっとこの程度だったらいいけど、そんなわけないよねー
6:25 前劔 剱っぽくなってきました。ところで私のアタックザックは巾着です。アタックザックを買おうとしたのですが、けっこうなお値段だし、今後どれだけアタックするのかもわからないので、¥1000の巾着を購入。それもキスマーク柄です。なにかあって搬送されたら「このふざけたザックじゃ落ちるよなー」となめた登山者と思われる可能性大です。でも一応山本寛斎ブランド、小田急デパートで¥1,000-
おやつタイム&作戦会議。「ぐれぶさんにいつハーネスつけようか?」山友さんはもしもの時を考えて、私につけるスリングとカラビナを持ってきてくれていました。「ちゃんと三点支持できてるからいらないんじゃないかなー」 おまかせします、もう好きにして。(結局装着しませんでした)
相変わらず景色は見えません。見えないにもほどがある。
体は水分を欲していませんが、緊張で喉がカラカラです。
7:40 平蔵の頭
だいぶ剱っぽい岩場になってきました。鉄杭は助かりますが、足の短い私にはあっていません。
いよいよ核心部へ とんでもないところへ来ちゃったとうつむく私
カニのたてばいもがきながらもなんとかクリア
私の核心部はたてばいの後にありました。どうでもいい岩でなかなか上がれずツルツルすべってまごまごしていたら、後ろの山友さんが面倒くさく思ったのか、私の前を行く山友さんに「ぐれぶさん引き上げちゃってよ!」 がしっと手をつかまれ上げてもらいました。男の人の力ってすごいですねー
8:50-9:05 もちろん景色は見えません。ライブでここからの景色見たかったなー 山友さんは「天気のいい日にまた来る!」と張り切ってますけど、私はもういいです。
頂上で喜んでいる場合ではありません。
カニの横ばい
カニカニはしっかり鎖があるのでいいのですが、雨の中、どうでもいいところがすべりそうで「こここそ鎖が欲しい!」と箇所がありました。
天気は良くなるどころか更に悪くなり、雷まで鳴りだしました。天気が悪いといいこともあります。上の方からぽってりしたものが目の前にゆる~く落ちてきました。ライチョウです。飛ぶというか落ちてきたというか、いっちょまえにバサバサ羽ばたいています。合計3羽飛んで(落ちて)きました。
12:15 剣山荘
夜明け前に歩いた道はなんてことない道でした。光ってありがたいですね。
12:45-13:45 デポしたザックを回収し、ゆっくりおやつタイム。記念に劔人Tシャツとてぬぐいを購入。登ったというか登らしてもらったというか、でも一応は登頂したので堂々と劔人Tシャツ着る資格はあるはず。着る用に1枚、家宝用に1枚の計2枚買いました。カープさんとはここでお別れ。ウェアは赤いし、ザックから取り出す袋も広島カープ印。カープ愛があふれています。
劔岳を登っての感想は、怖いは怖いのですが、思っていたほどではありませんでした。涸沢岳のあたり(北穂~穂高山荘)の方がよっぽどおっかなかった。「涸沢岳のような恐ろしいところもう二度と登らない」と言った私に、ある山友さん「それは自信にはならないの?」と。このセリフがどうも引っかかっていて、別の山友さんからの今回の劔岳のお誘いを受けた次第です。もちろん信頼をしているからこそここまでついてきました。雨のおかげで渋滞もなく(私は渋滞をつくる側の人間ですが)進むことができましたが、晴れて乾いていたらもう少しラクに登れたでしょう。まぁ、もう登ることはありません。剱岳は見るだけで私には十分です。
見ることができた精いっぱいの剱岳
15:00-05 剱御前小屋 ここに着くころには晴れて剱岳が見えるかも?と期待していましたが、ますます何も見えません。手ぬぐい購入。
観光地室堂にむけて下山します。どこもチングルマ祭りです。
4月に来たときは「鳥」と「沢」がなく雷ヒュッテでしたが、修復され雷鳥沢ヒュッテになっていました。
キャンプ場はこんな天気でも満員御礼
みくりが池温泉遠い! 雪が積もっていた時は直線につっきることができましたが、今回は迂回し池をぐるっとまわらなくてはなりません。
17:15 みくりが池温泉ようやく到着
みくりが池温泉
山小屋ではありません。標高は高いですがもはや下界です。予約もwebで、しかもクレジット決済です。私は女子の相部屋へ、山友さんたちは大部屋です。女子の相部屋は2段になってかいこ棚式ですが、カーテンで仕切られていてそれぞれ読書灯と充電用のコンセントがあります。しかもWifi完備、すばらしい~相部屋の女の子たち、おしゃれ山ガールでオーラがキラキラしてました。私は登れればいいの。負け惜しみです。
お楽しみのお風呂! 日本一高所にある天然温泉らしいです。この先お風呂なしの縦走が待っているのでごしごしシャンプー・石鹸を使って洗います。お湯はちょっと熱め。
みくりが池温泉を選んだのは食事がいいから。じゃじゃーん!お品書きはこちら
これで山小屋の宿泊料金と変わらないんですもの、山やめて温泉めぐりを趣味にした方がいいと思います。なんで私、山やってるんだろう? 山の魅力ってなんですかー?
なんとびっくり消灯時間がありません。23:00まで食堂で山友さんたちと飲んでました。ここでもてぬぐいを購入。
相部屋2食付き:¥9,300-
夕食:17:30または19:00
朝食:6:00~8:00
温泉:8:00~9:00の清掃時間以外入浴可 シャンプー・石鹸あり 一度チェックアウトしてハイキングを楽しんだあと日帰り入浴で立ち寄ってもタダで温泉につかることができます。
携帯電話:バリバリ入り、Wifiも使えます。充電も可。
ゴミ:館内のゴミ箱に捨てることができます
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