清泉女子大学オープンキャンパス「源氏物語」という文化 学科を超えて源氏を学ぼう

SNSを見ているとなぜか大学のオープンキャンパスの広告が現れました。スルーしようとすると、いま大河で流行りの「源氏物語」の講義ですって。学生時代の好き・得意教科は古文で、社会人になってからも何度も京都を訪れ、そこから派生して通訳案内士の国家資格までとりました。受験を考えている受験生とその保護者のみならず、一般も入れるって、しかもタダ! これは行かない理由はありません。さっそく申し込みをしました。

 

まずは腹ごしらえ。五反田まででてきたので気になっていた東京豆漿生活で鹹豆漿の朝ごはん。

食後は時間つぶしに五反田駅周辺をぶらぶら


大通りから少しそれ、閑静な住宅街に清泉女子大学はあります。久しぶりです。

マリア様 このあと受付をして坂を上っていきます。この坂、あったねぇ。大昔、受験に来ています(合格)

 

清泉女子大のシンボルともいうべき本館は、旧島津家本邸で国の重要文化財です。

 

お花が描かれて女子大らしい

一階は高校生と保護者。一般は二階なのですが、二階のほうがよく見えるような? それに一階はパイプ椅子ですが、二階はクッションのある備え付けの椅子です。話をきいていると、まわりは清泉女子大の卒業生が多いようです。そのお歳で四大卒業ってかなりお嬢様じゃない?

 

一限目 文化史領域から見る「源氏物語」

藤原実資、藤原道長、藤原行成の日記を並べ見ながら、平安時代の生活に迫っていきます。実資は大河ドラマでもよく日記書いていますね。講義の内容はだいたい知っていることが多く、懐かしくなりました。この平安時代の空気感が好き♡

二限目 国際文化領域から見る「源氏物語」

英文科の教授が、アーサー・ウェイリー英語訳の「源氏物語」を紹介。教授「お話をもらった時はあまり乗り気はしなかったのですけどね。。。やり始めたらなかなか面白くて」 このオープンキャンパスのために専門外について調べるなんて大変だったでしょうに、それを受験に関係のない私が聴けるなんてありがたいことです。アーサー・ウェイリーでも英語に訳せないところがあるようで、そりゃそうでしょうよ、源氏ですよ。

二限目の最後のあたりで、スペイン語の教授が登場。んんん?あの方どこかで見たことがあるような? NHK教育テレビスペイン語講座で元サッカー日本代表の前園さんに教えていた人ではないですか。いま放送しているのはゾノ2ndシーズンで別の講師ですが、ゾノ1stシーズンを担当されていました。前園さん、すっごい真面目にスペイン語に取り組んでるので、ぜひ番組でスペインに連れて行ってほしいです。

二限目が終わると席を立つ高校生がパラパラと。。。 これからがいいところじゃないか、もったいないなぁ。英文科志望なのかな?

三限目 日本文化領域から見る「源氏物語」

オープニングはいきなり筝、三味線、尺八の演奏ではじまりました。この曲は! 大河ドラマ「光る君へ」のオープニング曲です。五節の舞が目に浮かぶよう。。。うっとりです。下手くそなフルート演奏を「尺八みたいな音だして」と思ってきましたが、尺八に失礼でした、ごめんなさい。

後代、源氏物語をベースとした歌詞に曲を付けた作品を生演奏付きで紹介。作曲年代が昭和のものもあり最近です。専門の教授の講義ですもの、聴きごたえがありました。



講義後は図書館へ。「源氏物語」関連書籍や島津公遺愛品の「源氏歌かるた」を特別展示。難しい専門書だけではなく、源氏入門者でも楽しめそうな本もありました。ここで和歌の入ったしおりをいただきました。

 

清泉カフェで一服。ブルーベリーチーズケーキとコーヒー。旧Twitterを見ると日によってケーキメニューが変わるようです。

最近の私立大学はどこもオシャレですよね。逆に小汚い大学ってあるのでしょうか。

 

売店にぬいぐるみまで売ってました。卒業ガウン、かっこいいですよね。私もミッション系の大学でしたがガウンはなかったです。

窓から「緑の風の中で学びを深めて1日1日楽しくね」「ぼーっとしてもいいのよ」とミッフィーが言っております。

 

キャンパスはあまり広くはありませんが、緑がいっぱいです。

この日は中に入ることはできないので、窓からのぞくだけ。ステキねぇ。ドラマの撮影にはもってこいですね。(確か龍馬伝でも岩崎弥太郎の登場シーンで使われていた記憶があります)

 

クリアファイルはステンドグラス柄、きれいな清泉ブルーです。図書館でいただいたしおりは、紫の上、六条御息所、明石の上の3種類。することが心憎い。

最近女子大が不人気で廃校したり名門校も偏差値だだ下がりですが(津田塾大なんて早稲田と並んでいたのに!)、女子大のほうが勉強も就職も面倒見がよさそう。今日、細やかな気遣いを垣間見てそう思いました。自分が興味のあることについて専門家の講義が聴ける、学生の時は思わなかったけれどなんと贅沢なことか。非常に充実した1日でした。

 

今日の大河ドラマは清少納言が枕草子を書き始めます。  →非常に美しいシーンでした。録画を何度も見返してます。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です