先日のNHKラジオ、石丸謙二郎オーナーの「山カフェ」という番組は、山の音がテーマでした。
メインとして取り上げられた音はやっぱり鳥のさえずり。聴くと「あー、山へ来たな」と実感します。石丸オーナー自ら三頭山へ行って録音してきた鳥の声もラジオから流れてきます。そんな庶民的な山に行くんですねー。鳥の声がわかるようになったら山ももっと楽しくなるに違いありません。声もいいけど鳥はビジュアル的にもカワイイのが多いですが、なにせ見つけるのが大変ですよね。鳥にこだわりだしたら歩いてなんかいられなくなりそうです。自分が踏む音、雪でも枯れ葉でも、これも山の音。風が吹いて葉がサラサラすれる音も涼し気だし、涼しいといえば川のせせらぎ。いろいろあります。雪山の耳が痛くなるほどの無の音も音の一つといっていいでしょう。私は雪山の無の中に雪を踏みしめるザクザクという音が好きです。ひぐらしの声も好きでiPhoneのヴォイスレコーダーにはひぐらしの声が入っています。ひぐらしの声が好きと言ったら「オレん家、カエルもひぐらしもめっちゃ聞こえるよ」という千葉の田舎の人。そうか、ひぐらしは山ではなく田舎の声なんですね。
番組ではリスナーからいい意味で「熊鈴」という回答がありました。なにー! 熊鈴だとー!! 私はアレの音が嫌いです。あの音を一日聞かされると、寝ていても頭にガンガン響きます。一生懸命速足で抜かすか、てろてろ歩いて抜かしてもらうしかありません(←ほぼこれ)。本当に必要な時、熊注意の警告がされているところに一人で歩く時などは仕方ないと思います。(そもそも熊鈴はクマよけになるか、という件に対しいろいろ意見がありますが、私は対策のひとつとしてはある程度の効果はあると思っています) が、高尾山で人がぞろぞろいるところに熊鈴っていります? もはや山ガール気取りがおしゃれでチリーンチリーン鳴らしているとしか思えません。おしゃれではなくバカアピールにです。どんなにうるさくたって乗鞍の駐車場ように来るときは来るんです。そして山ではなく、駅のホームや電車の中まで鳴らしてるアホもいる! ここまで反応してしまう私はクマでしょうか? 「ここに熊いるんですか? いると思ってるからつけてるんですよね?ね?」と聞いてみたい。この人たちはもう音の感覚がないのでしょう。一生山のやさしい音を聞かないで登っていればいい、ライチョウもオコジョもナキウサギもみんな鈴の音で逃げて一生見れなければいいさと思って我慢をする私です。この熊鈴でうるさい人たちの一ついいところは悪気がないところ、多分。知らないだけ気づかないだけで、言ったらすぐ外してくれそうな気がします。それに反して、わざわざ騒音をたてているバイクは悪意の塊にしか見えません。山の中を歩いていてもバイクの音が聞こえるともうゲンナリです(もちろん町中でも)。
私も熊鈴の音が嫌いで、極力人が登らない時間帯から歩き始めて、なるべく人に会わないようにしています。かれこれ4年近くで150回位程登っています。熊出没注意の看板有りの山で夜明け前から登っていますが、一度も熊を見たことがありません。やはり、熊は嗅覚が良いのか、人が居ると警戒して近づいてこないのではないかと思います。
熊に襲われた等のニュースも、年に数回あるか無いかで、滅多に遭遇しないものに対して、人に嫌な思いさせてまで鈴を着けている人は、私としては理解できないですね。
しかも一番嫌なのが、何人かのグループ登山で全員熊鈴着用…。
K.S様 コメントありがとうございます。熊に襲われたニュースもほとんどが山菜取りの時ですからね。つけたい人はむやみにつけるのではなく、本当に必要なのか考えてつけて欲しいものです。今年もクマに会いませんように
熊鈴つけてても雷鳥もオコジョにも出会いましたよ。結果、運ですよね。
わい様 コメントありがとうございます。電車や山小屋内でも熊鈴を鳴らす輩に会った私は運が悪かったのでしょう。
初めまして、髭野熊男と申します。
私も熊鈴の音大々嫌いです。ファッション感覚で付けて四方を見渡せる尾瀬ヶ原や市中の駅中でも鳴らし続けるモグラ連中に殺意さえ覚えます。できれば北海道の熊牧場にそのまま投げ込んでやりたいですね。
こう言う無神経な連中は自分で鳴らしている鈴音など耳に入ってこない位鈍感なのでしょう、残念ながら気になるこちらの負けです。
髭野熊男様 コメントありがとうございます。夜行バスでの熊鈴はうるさいの極みです。