月山 3日目 肘折温泉元河原湯旅館~黄金温泉カルデラ温泉館♨~〆は仙台で牛タン

おはようございます。体が布団に張りついているように重い。温泉旅館に泊まったからには温泉に入らねば、これは義務です。足は良くなったかしら、と思ったらビックリ。靴擦れは、枝豆サイズ3つとそら豆サイズの水膨れに成長していました。大きさだけではなく厚みもそら豆です。豆にあたらないようにかかとで歩きながらお風呂へ。


4階の展望風呂は元河原湯温泉と肘折温泉のブレンド。にごり湯がじんわり体にしみていきます。朝早いので貸切状態、やっぱり温泉はいいわー

温泉で浸かりながら考える、宿に迷惑をかけたのだからチップだか心付けとしていくらか渡したほうがよいよね? 2千円、3千円くらいでよいのかな?

 

部屋に戻り、昨夜あまりの疲労で食べられなかったチーズと馬刺しをいただきます。朝から馬刺しなんて。。。ワインか焼酎が欲しいところ。足以外が元気になったところで、フロント隣の私の部屋から1~2秒の貸切風呂へ。

 

貸切風呂・かわら湯 予約が必要な貸切風呂ですが、深夜から翌朝は空いていたら札と鍵をかければいつでも入ることができます。広くはありませんが、妙に落ち着きます。お湯は鉄の匂いがぷんぷん(臭くはない)。なのですが、温泉分析書を見ても鉄とは書いていないんですよね。私の鼻が悪いのか、浴槽の信楽焼きの匂いなのか。

 

8:00 朝食 朝からごちそうです。魚が鮭ではなく鯖の味噌煮はめずらしい。鯖の味噌煮だけでもうれしいのに、こんなにいろいろ。お漬物もおまけ程度にはなく、しっかり自己主張していて、これまたおいしい。真ん中の豆のとなりにあるものは山形料理の「だし」、予習時に食べたいと思っていたものです。これもおいしい。お土産に買っていこう。だしの下の緑のリボンもどきは、しそ巻。中は味噌でご飯がすすみます。

 

蒸し料理まであります

野菜とソーセージと、白いものはコンニャクです。途中で「昨日遅かったので会計時サービス料いただきます」とありました。いくらか出そうと思っていたのでちょうどよかったです。

 

ご飯はつや姫様 うまうま

できたてのぷよぷよお餅。つや姫様の立場は。。。 味は選ぶことができ、私はきなこをお願いしました。

おいしかったニャン! 朝食がこんなにおいしいいのなら、夕食だって決まった時間に食べていたらおいしかったろうなぁ。でもあの牛肉のかたさは?

 

みなさんは囲炉裏の席 食べるの早いですね、みんな食べ終わって部屋に戻っていきました。私はまだ半分ですよ。

私は窓側の席に案内されました。囲炉裏は雰囲気ありますが、足は伸ばせないし、イスに座っても膝が料理と同じ高さになるので食べにくいと思うのは私だけか。この窓側の席はその点不便はなく、銅山川を眺めながら食事をいただきました。

 

フロントでお支払い。宿泊料¥18,700-、入湯税¥150-、そしてサービス料¥4,675、高いっ! こんなにとるなら優しくしてくれてもよかったのに。到着時、「お疲れさま」の一言もなかったからね。

支払後、荷物をガサガサしていると、送迎バス待ちのお客さんの1人が「痛っ! アブに刺された!」と言って騒ぎはじめました。確かに黒い大きな虫が飛んでいます。あんなに騒いでいるのだからフロントの人は気づかないはずはないのに「大丈夫ですか?」もなくシカト、岸田か。お客様が「薬ください」と言ってやっと薬がでてきました。私は迷惑客だから仕方ないにしても、善良なお客様にこれはないんじゃないか。

お部屋にも用意してあった銘水「栃の井」。葉山ってどこの葉山? この水はおいしかった。

 

荷物は宿に預かってもらい、宿から徒歩20分ほどのカルデラ温泉館へ。

黄金温泉 カルデラ温泉館♨

足が痛いのでよろよろ踵で歩いてなんとか到着、倍近くの35分かかってしまいました。水色の軽トラが青空とあっています。

 

電気がステキです。

昭和レトロ 入浴料¥500- 宿でもらった割引券で50円引きになりました。

露天風呂はサンダルを履きかえて外を歩きます。露天風呂は1時間ごとに男女交代です。

脱衣所という区切られたスペースはなく、お風呂の一角に棚とカゴがあります。洗い場はないのでかけ湯をしてざぶん。

炭酸泉ということですが、しゅわしゅわしていません。アブが飛んでいるのであごまで浸かりますが、アブ、気になる。。。

 

そして内湯。壁は木で、窓が洋風レトロでこれまたステキです。お湯はやはりしゅわしゅわしていませんでした。が、冷泉の浴槽、浴槽といっても体が入れる大きさではないので手を入れてみると、手に泡がついたので炭酸泉を確認できました。

 

廊下のつきあたりにある飲泉コーナー。遠くから見たとき、パイプオルガンかと思ってしまいました(卒業大学の以前のパイプオルガンがこんな感じでした、どんなん?)。味は、正直に言わせてもらいますが…おいしくはない。ペットボトルの炭酸水から炭酸が抜けたあとのあの微妙な塩味もどきの味がします。超超超微炭酸なのか、私にはほとんど炭酸は感じられませんでした。

レトロな雰囲気がとても私好みの日帰り温泉でした。

 

また30分以上歩いて元河原湯旅館へ。黄色い建物の4Fに大浴場があります。左端に見えるのは肘折希望大橋。

預かってもらっていた荷物を取りにきましたが、相変わらずの塩対応。お掃除の邪魔をされたのが気に入らなかったのかしら。温泉と食事はとてもよかったです。特に朝食は今まで食べた中で一番おいしかったかも。

 

肘折温泉街をぶらぶらしたいところですが、足が痛くて歩けません。そんななかでも「だし」を求めてお土産さん3軒に行きましたが、どこも「ありません」「おいてないですね」 えー、なんで置いてないの?

時間をつぶそうと思っていたバス停横の「カフェバス停(写真奥)」が営業していないので(閉業したようです)、向かいのお土産さんのベンチを拝借し、桃ジュースを飲みながらバスを待ちます。

14:00 肘折バス停発 折った肘が温泉に浸かったら治ったという由来の肘折温泉、私は身も心もボロボロです。

バスは肘折希望(のぞみ)大橋を走っていきます。ループ橋なので写真を撮っていると運転手さんがバスをとめてくれました。

 

14:55 新庄駅着 ¥600- 運転手さん「また肘折にお越しください」 んー、ないかな。

なんともモダンな駅です。後から知りましたが、木のようなとんがったオブジェはからくり時計なんだそう。15:00に人形が出てくるのでここでもたもたしていれば見られたのに!

駅の中にあるコンビニへ。NewDaysならお土産も売ってるしね。「だしですか? あれは日持ちがしないので置いていないんですよ。となりの物産館にないですかね?」

そして隣の物産館。

「だしはすぐ悪くなってしまうので置いていないんです。スーパーに売っているのですが。。。 簡単なので作れますよ」 簡単と言うけれど、お姉さんは私の料理のレベルを知らないからな。レシピを教えてくれるお姉さん「きゅうりとナスと納豆と。。。」 納豆は朝食のだしに入っていなかったぞ。お宅それぞれの「だし」があるのですね。肘折と新庄の人とでは、対応がだいぶ違いました。

物産館の前の休憩所で時間つぶしに読書。ドリンクが安い! クリームソーダを飲みたいけれど、元河原湯旅館で私にとっては法外なサービス料を支払わされたので、カルデラ館でくんだ炭酸水で我慢。体にはよさそうですがおいしくない。

どこかの建物にあった木の床を再利用しているのかとても味わい深い。小学校の床がこんなだったな、昭和の話ですが。

 

16:50 新庄駅発高速バス特急48ライナー乗車 予約は必要なく、路線バスのようにICカードで乗車します。新庄から東京行の夜行バスはありますが、ダ埼玉にはとまりませんので、一度仙台にでます。新庄駅には山形新幹線があるじゃないかって? そんなセレブな乗り物、私が乗れるとお思いですか?

広がる水田、山形よさらば!


19:15 仙台駅西口着 ¥2,040-

仙台駅の中をトレッキングポールをついてよろよろ歩いていると、「そんなになって、どこ歩いてきたん?」 いろいろ山話をし、なんだか久しぶりに人と話した気分です。「大丈夫? 絆創膏持っとる?」 おじさんは東北の山が好きで、これから京都まで帰るのだとか。見送りながら思いました、あの後ろ姿どうみても80歳のおじいちゃんには見えない。。。 違った方向にサバよんでません? まぁデヴィ夫人も80歳過ぎだし、そう考えると私はまだあと30年以上も山を登れることになります、健康ならば。

80歳の若々しいおじさんはすし通りでお寿司を食べておいしかった~と言っていましたが、私は牛タン通りで牛タンと決めております。牛タン通りには牛タン屋さん6店舗が並んでいますが、私はなるべく歩きたくないので一番手前の「伊達の牛タン」へ。

牛タンというだけで贅沢なのに、芯たん、さらに最上級の極上まであるとは。私はフツーで十分です。

牛たん焼きと牛たんシチュー、ハーフ定食¥2,130- ゆず酒¥550-

牛タンと一緒にのっているものは、お漬物と南蛮みそ漬け。牛タンは風になびくような薄い牛タンではなく厚みがあります。さすが本場仙台。仙台人はこんなおいしいものをどの頻度で食べているのか。

 

食べ終わってベンチで座っていると、仙台七夕の飾りが横を通っていきました。ぼーっとしていると、スマホに連絡が入りました「今から行くよ、どこ?」 まもなく友人がやってきました。開口一番「あのね、来るならもっと早く言ってくれる? こっちだって仕事とかあるんだし」 すみませんねー 「牛タン食べたの? いいなぁ。仙台に住んでいたってそうそう牛タンは食べないからね」 さいですか。

仙台にはアンパンマンミュージアムがあるので、駅にもアンパンマンがいます。私はクセのあるバイキンマンのほうが好きなのですが。「バイキンマン? いるよ」 バイキンマンに会いたくてよたよた。。。もう歩けない。「すぐそこだよ」「もうちょっとだよ」 友人の励ましがありながらもギブアップ。そのあとはカフェでおしゃべり。コロナ関係なく最後にあったのは2019年、ついこの間と思っていたのに時が経つのは早い。大学オーケストラの友人でお互い歳をとりましたが、話しだすと学生時代に戻った感覚になります。

 

23:00 仙台駅東口さくらバスターミナル発 突然来ちゃったけれど久しぶりに会えてうれしかったよ。元気でねー

翌4:30 大宮駅着 ¥3,000- 3列シートでこの値段は安い

家に帰らず会社へ直行。会社でもポールをつきながらよたよた。帰り、車通勤の上司が「送っていこうか?」ぜひお願いします!

 

今回のゆる登山旅で購入したお土産はこちら。肘折温泉で日本酒最上川¥500-。旅館で飲めなかった分、家で楽しもうと思いまして。さくらんぼワイン¥629/1本とオランダせんべい¥864-は新庄駅で購入。さくらんぼワインは甘くてほとんど炭酸ジュース、おいしくて気に入りました。プラスチックのグラス付きです。風車のオランダとは関係がないオランダせいいべい。私達(おらだ)のおせんべい→オランダせんべい、だとか。パッケージはオランダ風に見えますが。。。かわいいね。

ずんだせんべい12枚入は友人が持たしてくれたのでプライスレス。

 

後日、山形だしを作ってみました。検索したレシピをいくつか見ると、ねばっとするものとしてがごめ昆布やめかぶを使用していました。お店のお姉さんはその代わりに納豆を使っていたのですね。納豆なら常備しているので、お姉さんにならい納豆で作っただしがこちら。うまいニャン! もしかして私、料理上手?と思いましたが、アクを抜いたり水抜きをしたりはしますが、具材を切って混ぜるだけの簡単レシピです。

作った翌日のだしは、味がしみこみさらにおいしい。なす、みょうが、大葉と私の好きなものが入っているのだからおいしいはずです。ただ火が通っていないので日持ちはしません。3日以内に食べましょう。


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