パイプオルガンを弾こう♪ 明治学院公開講座

これは登山ブログですが、ゆる登山はお休みして今日は文化的に大学の公開講座・プラチナカレッジ(白金だから?)へ。座学は苦手ですが、これは体験型、しかもパイプオルガンを弾かしてもらえるなんて興味あり。友人Sと参加してきました。


久しぶりの明治学院。最後に来たのは2018年クリスマス礼拝でした。クリスマスシーズンはこの広場にクリスマスツリーが飾られるのですが、今はなにもありません。芝生の上で大学生がゴロゴロしてくつろげる場所なのかと思いきや、ちびっこがかけまわっていたら守衛さんに注意されていました。変なスペースだ。

 

早く着いてしまいました。「暑いので小チャペルでお待ちください」と案内されたのが、ここ。質素ですがとても素敵な場所です。早く来た甲斐がありました。以前来たとき、窓から十字架が見えてなんだろうと思っていましたが、ここだったのね。

 

チャペルに移動し講座開始。録画・録音禁止はわかりますが、写真撮影も禁止なんですって。ケチ~ 防犯上の観点からということですが、まぁ長野善光寺のびんずる様も盗まれたしね。仏像を盗むなんてバチが当たるよ。

まずは講義「明治期の西洋音楽について」 身近なものとしてわかりやすく話してくれるので、まったく堅苦しくなく聞き入ってしまいました。講師は長谷川美保先生。学生オーケストラでサン・サーンスのオルガン付を演奏しましたが、オルガンは長谷川先生が弾いてくださったんではなかったっけ?

 

2つのグループに分かれ、私たちは記念館(小チャペルがあった建物)の2Fへ。

 

リードオルガン担当の講師がC.フランクの曲で私たちを迎えてくれました。フランクがオルガニストとは知りませんでした。もちろんここも撮影禁止なので、公式サイトから写真を拝借しました。構造的には昭和の小学校にあったオルガンの仲間ということですが、見るだけでもカッコイイ! これほど歴史のあるリードオルガンは東京芸大と明学にしかないそう。芸大の足元にもおよばないミーハー大学のくせに(そもそも専門分野が違うが)生意気な。1914年の火災の時に、当時の教授、神学生たちが上階からこの300kg以上するリードオルガンを弾き下ろして守ったそう、まさに命懸け。そんな歴史があるのならここで守っていかなければなりませんね。

2人ずつ試し弾きができます。Sが目の前に開いてあった讃美歌、312番「いつくしみ深き」を弾き始めたので私も乗っかってみた。なんちゃって連弾です。オルガンからの音と歴史の波に圧倒されます。この部屋を出るときも講師が演奏でお見送り。それ、よくないです。だってずっと聴いていたいもの。

 

チャペルに戻ってお次はパイプオルガン。写真はクリスマス礼拝で撮った写真です。まずはパイプオルガンの後ろにあるふいご踏み。ふいごはレバーのようなもので、これでパイプオルガンに風を送ります。レバーと言っても相当大きく足で押します。硬くて押せないんですけど。なので乗ってみた。半分ほど下がって「もういいや」とやめようとしたら、「最後まで押し切ってください!手すりで体を押してください!」 手すりを下から持ち上げるようにして体を下へ、やっと下がりました。けっこう大変よ、これ。高校の礼拝では、男子生徒が喜んでふいごを踏むのだとか。今ではほとんどのパイプオルガンは電気で空気を送るそうですが、国内でふいご装置があるのはここと立教女学院とフェリス女学院だけ、へー、女子大すごい。

私たちが送った空気で、先生がバッハのフーガBWV578を演奏。ウッチャンナンチャンの番組でマモー、ミモーが登場するときの曲ね。本物をパイプオルガンの真横で聞くと大迫力。マモーより大物が出てきそう。先生の演奏後は、私たちの試し弾き。パイプオルガンの席に座れただけで感動の私です。私がちょこっと弾くだけでも格調高い音がでちゃいますよ。人数限定ですが、在校生はパイプオルガンのレッスンを受けることができるそうです。なんとも羨ましい。

 

記念館に行っていたグループがチャペルに戻り、先生の総括、質疑応答で終了。ん?ちょっと待って。パイプオルガンって1998年に壊れて、いまあるパイプオルガンは新しいのよね? 新しいパイプオルガンが設置されるまでの約10年はどうしてたんだろう? 先生「あー、その間はですねー、外から電子オルガンを持ってきて。。。ゴニョゴニョ、グレーの歴史ですねぇ」 パイプオルガンのない明学! それは学生さんも残念でしたね。

1時間半の講座は非常におもしろくあっという間でした。受講料は¥3,600- プロの演奏が間近で聞けて、貴重な楽器に触れることができてこの受講料は決して高くはないと思います。

 

講座後は構内を見学。S「島崎藤村って卒業生だったんだね」 ええっ!今更?! 校歌の作詞は島崎藤村よ。といっても行事で歌うのは讃美歌なので校歌の影は薄い。


八芳園

明治学院から3分ほどの八芳園でランチ。Sはメロンやら私の好きそうな本を送ってくれるので、今日はごちそうしちゃうよ。

お魚ランチ¥4,180-  お肉ランチはローストビーフでした。今日はお魚の気分です。

トマトの冷製スープ、とっても濃い、めちゃトマト。サラダにはハーブ(たぶんディル)も入っていてとてもおいしい、バケツいっぱい食べたい。このスープとサラダで体の中がキレイになりそうです。

お魚はカジキ。身がしっかりしていてまるで鶏肉のような存在感。ズッキーニの上の黄色い物体はキンカンソース。東京は洗練されてますなー デザートはメロンジュレのパンナコッタ、だっけな? なんかアルミのゴミが。。と思ったら銀箔でした。少しだけセレブになった気分のランチでした。

 

八芳園のお庭散策。盆栽がずらり、樹齢約530年の盆栽も。530年前はコロンブス新大陸発見の1493年。この盆栽、木霊いるでしょ。

 

八芳園は結婚式場なので、当然「みんな幸せそうでいいなー」となる。S「ぐれぶちゃんだって幸せでしょ?」 私が幸せ?どこが? 人生を楽しもうともがいてはいるけれど。面白きことのなき世をおもしろくby高杉晋作


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