おはようございます。今日もテキトーな時間に起きます。小屋番のソルトさんが朝ごはんにおにぎりをにぎってくれました。ソルトさんはもう山小屋から下りたくて下りたくてそわそわしています。そりゃそうだ。いくら山が好きでも、この天気の悪いなか一人で山小屋にいるのは気が滅入りそう。立山の電波が届いているらしく、携帯を使えるのが救いです。
⏰ 歩行時間:約6時間30分
⏰ 7:50 船窪小屋(2450m)🚻 ~ 8:30 天狗の庭(2300m) ~ ごろんごろん ~ 14:20 七倉山荘(1060m)🚻♨
私たちが使っていた布団などを片づけ、囲炉裏の部屋とトイレの窓に鉄板をはめて10時ころに下山、というのが今日のミッションです。が、私のノロノロ歩きと雨を考えると10時に出発してバスに乗車できるのかあやしい。七倉山荘でお風呂にも入りたいし。それにみんなと同じペースで歩くことができないのは明らかです。申し訳ないですが、先に下山させてもらうことにしました。
7:50 船窪小屋(2450m)出発 どんより雨です。
ピストンで登ってきたところなので気がラクです。
8:30 天狗の庭(2300m)も水墨画の世界
昨日の荷揚げされた資材。私の持ち場だったテント場とは違い、登山道は細くまわりは木に囲まれていて、そこにピンポイントで荷を下ろすなんてなんという技術でしょう。
新しい木の香りがします。受け取ったトレランの人たちは、置き場所に適した開けた場所がなくて大変だったそう。
雨で木々が艶やかです。
艶やかはよいのですが、地表に出ている根っこは雨で滑りやすくなっています。
がくんっ!
ん?ん? 景色がぐるぐるまわっています。一瞬なにが起こったのかわからず。
私がまわってる? 落ちてるんだ! どこかにつかまりたいけれど、上か下かもわからずなすすべなし。ゴンっ! やばい、これはやばいぞ。
ごろごろごろ。ごろ。。ん。とまりました。よかった。
しばらく動くことができず、顔に雨を受けながら横になっていました。優しい雨だなぁ。。。 みんなが下りてきたらちょっと恥ずかしい。起きなくちゃ。骨が折れたところはなさそうです。
登山道ではなく、横の斜面を3mほど落ちました。登山道に戻り下を見てぞっとします。途中でとまってよかった。たかが3mですが、長い間転がったように思われました。
痛いところはないのですが、どうもフラフラします。また滑らないようにゆっくりと下りました。
なんとか下山
トンネルを通り駐車場を歩いていると「ぐれぶさんですか?」 こんなところに知り合いはいないはずですが。。。 「松〇です」 あっ、社長さん(船窪小屋のオーナー) 私のようにちょこっと手伝いに来た者にまで名前で声をかけてくださるとは。世間話をしたあと「お風呂入ります? ここ(七倉山荘)知り合いなので話しておきますよ」と言ってくださいました。あまり役には立っていないので申し訳ないと思いながらも、お言葉に甘えることにしました。
七倉山荘♨
14:20 ザックはテラスに置いてお風呂へ。登山の後の、しかもタダで温泉は最高です。すり傷などもないようで沁みる箇所もありません。夏で薄着だったら傷だらけだったと思います。アルカリ温泉なので美肌効果が期待されますが、筋肉痛にも効くそうです。露天風呂からは緑がすぐそこにあり、森の中のお風呂のよう。日帰り入浴¥680-
登りはじめてから15年、事故なく山を楽しんできましたが今日のことはショックです。これって滑落っていうやつですかね。他人の滑落ニュースを見ると「どうしてこんなところで」という場所ですが、どうでもよいところで起きるのです。いつもの私ならここでステーキ丼といきたいところですが、傷心を癒すためにモンブランセット¥1,000- 食べていたら、お風呂あがりの他のボランティアメンバーが声をかけてくれました。「もう途中から膝が笑っちゃいましたよ」トレランの人でもそんなことがあるのね。私にはトレラン最強説があります。
ここからアルペン号に乗車するのは私のみ。2日前に下りた人はみんなどこ行っちゃったの、ってみんな上高地か新穂高あたりに下りたのね、縦走いいなぁ。
バスに揺られて落ち着くと、なんだか頭が痛い。。。 たんこぶができていました。視力がよくないのでお風呂では気がませんでしたが、鏡をみると顔に傷が。切り傷とまではいかないですが、赤い線が口の横と額にはいっています。旗本退屈男かシャア・アズナブルか
家に帰ってよく見てみると、体中に紫のバラのような大きな痣がいくつもでき、右ひざ下は紫、腐らないよね? 寝返りもうてないほど体中が痛い。そんな状態で翌日会社に行くと「どうしちゃったの?」「病院行かなくて大丈夫?」などと言われましたが、痣で病院って行くの?
一週間してまだあちこち痛むもののだいぶよくなったので川越祭りへ。帰宅後、足の爪を切ろうと思いメガネをかけて見てみたら、右ひざ下がはれて足首のくびれがありません。一週間気がつかなかった私もどうかと思いますが、どうりで靴が少しきつかったはずです。
週末は九州の九重山。治るよね、きっと治る。
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