おはようございます。宿坊の朝、あたたかいお布団の中でぬくぬくまどろんでいるのが後ろめたく感じます。参加任意ですが、せっかくの機会、朝のお勤めに行ってきます。
⏰ 歩行時間:約4時間
⏰ 9:20 山城高雄バス停(160m) ~ 10:30 金鈴橋(88m)🚻 ~ 11:10 落合(66m) ~ 11:40 六丁峠(171m) ~ 11:50 鳥居本(97m) ~ 12:00-25 あだし野念仏寺🚻 ~ 12:35-13:10 茶房さがの🚻 ~ 13:15-30 祇王寺 ~ 13:40-14:20 二尊院🚻 ~ 14:30-15:00 常寂光寺🚻 ~ 15:05-10 御髪神社 ~ 16:00 阪急嵐山駅🚻 嵐山エリアには公衆トイレ多数あり
💰 🚌バス運賃 福王寺バス停→山城高雄バス停¥320- 🎫あだし野念仏寺拝観料¥500- 祇王寺拝観料¥300- 二尊院拝観料¥500- 常寂光寺拝観料¥500- 宝厳院夜間参拝券¥600- ♨嵐山温泉風風の湯¥900-(宿で100円引チケット購入) 🏠ホステル木蘭1泊朝食付¥4,160-(GoTo利用で¥2,240引) 宿泊税¥200-
まだ薄暗く、そして寒い! 二王門(仁王門ではない)は閉まっています。
6:30 朝のお勤め 正座かと覚悟していましたがイスでした。お経を聞き、そのあとはお話。ありがたい説法かと思っていましたが、修行僧の生活や仁和寺の歴史など。体温計で有名なオムロンってこのあたりの地名・御室を由来としているんですって。へー 昨晩はバナナしか食べていないのでお腹が空いて。。。が隣の男性もぐーぐーお腹がなって、仲間がいた。おかしくてお話に集中できません。そしてむちゃくちゃ寒い! 私はほぼ冬山装備でのぞみましたが、参加者の女性はストッキング、ほぼ裸足です。確実に霜焼けができたと思われます。京都の秋の寒さ、侮るなかれ。
約40分のお勤めを終え、散策しながら御室会館へ。↓はお勤めが行われた金堂
朝の散歩は空気も凛としていて気持ちがよく、人がいないものよい。
7:30 御室会館へ戻ってきました。精進料理の朝食です。冷え切った胃に湯豆腐がとぅるとぅると伝っていき、体があたたまります。お味噌汁は甘く優しい白味噌。白味噌もいいねぇ。
精進料理で山が登れるかいっと思っていましたが、しっかりお腹いっぱいになりエネルギー満タン。今日の行程はそれほど大変ではなさそうですが、精進料理のおかげで気合い十分。今日も歩くぞ。
開門した二王門。正面に見えるのは中門、その奥に金堂。夜になるとその金堂の上に北極星が瞬きます。私が求めていた宿坊とは少し違いましたが泊まってよかったです。
9:05 福王寺バス停 おっと、バス停ではなく「バスの駅」でした。
北山西部コース
9:19 山城高雄バス停(160m) 運賃¥320- スタート 昨日見た北山90を通り、川沿いを清滝へ進みます。町中からバスでたったの15分、標高だってそれほど高くはないのに紅葉は早いのね。
おいしそうな栗おこわまんじゅうですが、朝ごはんしっかり食べてきたのでパス。
貴船の川床は有名ですが、こちらは高雄の川床。屋根の上の紅葉、数日前は鮮やかだったでしょう。
この川床の先、川沿いに公衆トイレがあります。
透明度が高くとてもキレイな川です。初夏にはゲンジボタルも見られるとか。
川沿いを歩きます。
これだけ杉があればさぞ花粉症の人は大変だろうと思いましたが、北山杉ってあまり花粉を出さないんですって。そんな優秀な杉があるなんて。
9:50 北山91 清滝川渡河点
川を渡って少し歩いたところにある廃墟。昔はここまで紅葉を見に観光客が来たのかな?
引き続き川沿い歩き
ショルダーバックのおばちゃんたちが前から歩いてきたのでちょっとビックリしましたが、山道ではなく遊歩道、たまに石がゴロゴロしていますがスニーカーでも大丈夫ですね。清滝から歩いてきたのだとか。
10:15 北山92 清滝まで0.8kmです。
10:18 北山93 ここからアスファルトの道を歩きます。もう一つの道は愛宕山へ、昨日の女性は今頃登っていることでしょう。
やけに目立つ大きい黄金の木
この朽ち果てた感じを見ると、鬼滅が流行る前からよね。
10:30 金鈴橋(88m)/北山94 少しルートを外れるとトイレがあります。
また川沿いにでました。
難を転ずる南天
渡猿橋から下に見える遊歩道は紅葉で敷き詰められています(色あせていますが)。
西山コース
10:35 渡猿橋/西山1 川へ階段を下ります。
下からみた渡橋橋
与謝野晶子句碑
10:39 西山2
再び気持ちのよい川沿い散歩
一眼をもったロングスカートのお嬢さんも遊歩道を歩いていました。いくら整備されているといっても、せめてスニーカーを履いたほうがいいのではと老婆心ながら思います。
10:56 西山3
11:06 西山4
11:10 落合(66m)/西山5-1 哀しいかなピントがずれていて非常にわかりずらいのですが、メインルートは地図の下の方へ行きますが、5-2は上に行きます。展望良と書いてある5-2は盲腸のようにとびだしていてまたここ5-1へ戻らなくてはなりません。どれだけの展望なのか見に行きます。
落合橋を渡り、その先のトンネルをくぐったら5-2です。
11:14 西山5-2
保津川下りが見えました。どんぶらどんぶら流れていく舟を眺めながらバナナ休憩。
11:40 六丁峠(171m)/西山6 本日の最高地点、落合橋からここ六丁峠への上りは少ししんどい。 11:44 西山7
11:50 鳥居本(97m)/西山8 京都トレイルでは清滝から落合経由でここまで来ましたが、この鳥居をくぐって愛宕念仏寺経由でも清滝へ行くことができます。
このあたりでマスク装着。観光地へ下りたとたん何人もの人に「〇〇寺はどこか」「この先何があるのか」など道を尋ねられる私。地元の人は大変だな。
あだし野念仏寺
12:00-25 あだし野念仏寺 拝観料¥500- 表だっては「化野」とは書かないのですね。化野の方が厳かな、そしてちょっと怖いような雰囲気でいいと思うのですが。
散っていますがキレイではないですか!
西院の河原 この中で写真を撮ってはいけませんが幾人か撮っています。葬送の地ですから。
境内奥にある竹の小径
12:30 西山9
茶房 さがの
12:35-13:10 茶房さがので休憩 店内には花が飾ってある、昭和の穏やかな空気が流れる喫茶店。祇王寺、滝口寺へつづく道の入口前にあります。
パスタなどの軽食もありますが、ここならではのものが食べたい。抹茶入りわらびもちにしよう。お抹茶付だと¥750、緑茶付だと¥800。普通、お抹茶の方が高いのに。しかもサイフォンコーヒー付¥800と同じ値段、ということはおいしい緑茶なんだろうなぁ。
嵐山(グリーンティとわらびもち)¥800- わらびもちはしっかり抹茶味、甘さはひかえめですがきな粉のほのかな甘みと相まってちょうどよい。これおいしい、好き。たまにきな粉にゲホゲホむせながら、品のよいお茶をいただきます。お茶もよいけれど、コーヒーでもよかったかもしれません。あー、ブログ書いていてまた食べたくなってきたー
窓の外を行きかう観光客を見ながらのんびりお茶。ハイキングに観光においしいもの、ゆる登山最高。
レジ横にあるマッチ、いただけます。が、私はマッチを使わないので見るだけで十分。写真を撮らさしてもらいました、かわいいね。
祇王寺
13:15-30 祇王寺 平家物語ゆかりの尼寺 拝観料¥300-
平清盛の寵愛を受けていた白拍子(今でいうアイドル?)の祇王。清盛は同じく白拍子の仏御前に心移り、祇王は母の刀自と妹の祇女とともに出家しこの寺へ。その後、仏御前もこの寺を訪れ出家。
その祇王、刀自、祇女の木像が草庵に安置されています。が!なんと清盛の木像までも並んでいます、ずうずうしい。清盛50代半ばで16歳の仏御前に心移りって気持ち悪い。そんな色ボケじじいと今さら並びたくないだろうに。
草庵の吉野窓 草庵の入口付近に水琴窟がありますが、みんな見向きもしません。私も知らずにのぞいていたら音が聞こえて気がつきました。この可憐な音を聞かないなんてもったいない。
外には祇王たち3人のお墓もありますが、ここにも清盛の供養塔が。なんで供養塔をつくるかな、大きなお世話、3人でそっとしといてあげてよ。
祇王寺のお隣にこれまた平家物語ゆかりの滝口寺もありますが、以前拝観した時あまりよい印象がなかったような。。。
13:33 西山10
13:36 北山11
二尊院
13:40-14:20 小倉山・二尊院 背後にそびえる?山は小倉山でしょうか。釈迦如来と阿弥陀如来の二尊像が本堂に並んでいらっしゃいます。拝観料¥500-
参道に彩を添えます。
橘の実がなっています。
今だけの華手水
メダカがいる
階段を頑張って上り、藤原定家が小倉百人一首を撰定した地と伝わる時雨亭跡
時雨亭跡から振り返ると京都市内の眺望、左奥の山は比叡山。
階段を下りて境内をぶらぶら。桜が咲いていました。
ここ大事、小倉餡発祥の地。こしあんに蜜で煮た大粒の小豆を混ぜたあんこが小倉あん。
高雄よりかは紅葉なんとか残っていました。
紅葉のお掃除、風で吹き飛ばされています。
参道のお花。この季節、もう山の中でお花はあまり見ないのでうれしい。
二尊院のすぐ近くにあるタヌキ屋さん、ではなく信楽焼の小陶庵さん。タヌキだけではなく、可愛らしい花瓶や、ケーキを置いたらさぞおいしく見えるだろうなぁというお皿やらいろいろ。うぅ、私が貧乏でなかったら。。。
そんな愛くるしい表情で見ないで、連れて帰りたくなるじゃん。後ろのターコイズの色もきれい。
散策路の両側には12月に灯される花灯路の準備がしてあります。因みに今年は竹林の道ライトアップは中止です。
14:27 西山12 14:28 西山13
常寂光寺
14:30-15:00 常寂光寺 紅葉見頃というので入ります。拝観料¥500-
見頃。。。か?
赤くならないカエデが今年は多いような
二尊院にもありましたが、ここ常寂光寺にもある時雨亭跡
展望台からは京都市内。左には沢山、昨日歩いた沢ノ池の近くです。
一週間前くらいにここで紅葉を見た人、ラッキーでした。
御髪神社
小倉池の向こうに御髪神社が見えます。
15:03 西山14
15:05-10 御髪神社 絵馬のお願いごとは「美容師試験合格」や「M字ハゲがこれ以上進行しませんように」など。どちらもなにとぞなにとぞ。
御髪守り、櫛でかわいい。美容師さんにはハサミの匠守。
15:13 西山15 15:15 西山16
15:19 西山17 公園の中です。
桂川(大堰川)が見えます。
15:28 西山18 15:32 西山19
公園の階段を下りたら目の前に桂川。どんぶらどんぶら、貸し切りのようです。
15:35 西山20
「峰の嵐か松風か 尋ぬる人の琴の音か ~うんたらかんたら~ 小督殿の爪音なり」の小督塚。平家物語のこのシーン大好き。平清盛に引き裂かれた小督さんと高倉天皇は今では清閑寺(東山コース)で寄り添うように眠っていらっしゃいます。
15:45 西山21 後ろには渡月橋
15:50 西山22 西山23が探しても見つかりません。後から調べたところトイレの案内板の足にあるとか。今までにないパターンなので見過ごしました。 16:00 阪急嵐山駅/西山24
16:05 本日のお宿、ホステル木蘭にチェックイン
途中でバナナと抹茶わらび餅を食べただけなのでお腹がすいています。とりあえず何か食べよう。
むすびカフェ musubi-cafe
もうどこでもいからととりあえず入ったむすびカフェ、阪急嵐山駅から徒歩3分のところにあります。なんとランナー向けにシャワーが完備されています。
お茶時間だというのでパスタしかないとのこと。残念だーという顔をしていたら、厨房から「セットいいですよー」と天使の声。セットメニュー¥1,600-をだしていただきました。カレーに味噌汁という長野県みたいな組み合わせ、これはランチの残り物ではなかろうかと考えられなくもないですがおいしいのでOK。お茶はルイボスティー。右上の白い液体は甘酒、パイン、セロリのスムージー、これがとってもおいしい。がぶがぶ飲みたい。山旅ではその土地ならではの郷土料理やB級グルメなどを食べたいといつも思っていて、このようなカフェではあまり期待できないのですが、ここは「地産地消」をテーマにしているのだとか。体に良いものをいただきました。
すぐ近くにある日帰り温泉施設、嵐山温泉・風風の湯の様子を伺いながら宿へ。宿で温泉チケットを購入し、お風呂セットをもって再び嵐山の町へくりだします。
宝厳院 紅葉ライトアップ
お風呂セットを持ってまず向かったのは宝厳院。せっかく嵐山に泊まっているのだから夜も観光を楽しみましょう。
桂川沿いを西へ。花灯路ではありませんが灯りがついています。この灯りがなかったらかなり暗いです。
宝厳院夜間参拝券¥600- 紅葉はピークではありませんが、まぁなんとか。
うーん、水の流れを表しているのでしょうけど、まわりの雰囲気にあわずなんだか安っぽいような。。。こういうのはミッドタウンでいいよと思っていたら隣の女性は「わぁキレイ」と言っているからキレイなのでしょう。私に美的センスはありません。
ぱっと見、きれいです。じっくり見ると半分近く終わって落ち葉になっていますし、緑のまま残っているものも。女優ライト同様、ライトが当たるとごまかして美しく見られるようです。
あまり人がいなかったので、幻想的な晩秋をゆっくり楽しむことができました。
すっかり体が冷えてしまいました。温泉であたたまろう。
嵐山温泉 風風の湯(ふふの湯)♨
時をさかのぼって夕方、むすびカフェでご飯を食べたあと様子をのぞいた時には混雑ほどではないけれどそこそこ人はいました。「もう少しすれば落ち着くことが多い」とのことだったので、20:00過ぎは空いているかな。
入浴料は平日¥1,000-、土日祝日¥1,200-。本日のお宿ムーランで100円引きの入浴チケットを購入。後からわかったのですが、会社の福利厚生リロクラブで200円引きでした、残念。
広くてキレイです。単純温泉で、シルキー湯というにごり湯もあります。温度は熱めが好きな人には物足りないかもしれません。露天風呂もありますが、せっかくの京都、それも嵐山なのに塀に囲まれて外が見えません。せっかくまわりに川も山もあるのだから眺められたらよかったのになぁ。会話を聞いているとまわりは地元のおばちゃんたちがパラパラと。落ち着いて浸かることができました。
広い畳の休憩所があり、ここで私は牛乳を飲みながら時間をつぶしていました。あの宿に帰りたくない。22:00閉店、仕方ない、あの宿に帰るしかありません。
ホステル木蘭(ムーラン)
時は戻って夕方、チェックイン。普通、ホテル、旅館、山小屋、ゲストハウスは施設の説明など細かくしてくれますが、ここはビジネスホテル仕様でしょうか、とてもあっさりしています。玄関と部屋の暗証番号と、近くのカフェの場所(そのカフェの朝食付プランを予約したので)の案内のみで施設の説明は一切ありません。案内が終わり部屋に行こうにも階段がわかりません。階段がドアを開けた向こうにあるので探しました。私とほぼ一緒に宿に入った人もすぐに2Fに上がってきたので、私だけでなく彼らも簡単な案内だったと思います。
予約内容は一日目がカフェでの朝食付き¥6,400-と二日目が素泊まり¥5,500-。プランが2つなので予約時は1つずつとりました。「合計金額ではGoToクーポンは1枚ですが、別々に予約をとったので2枚になりました。これは特別です」 どのような意図でこれを言ったのか、私がうけた印象としては嫌味に聞こえます。特別ですよ~よかったですね~♪というのとはまったく違いました。クーポンをもらうために別々に予約をとったのではないのに、ではどのように予約をすればよかったのか。もともとは税金であり、この宿からもらっているのではありません。この時点では「日本人ではないみたいだし、ただ事実を述べたのかもしれない」と自分に言いきかせています。
一度食事に出て、18:30ころ宿に戻ります。お風呂チケットを購入したいのですがスタッフがいません。呼び鈴もないので自分のスマホから電話すると約10分後に外からやってきました。スタッフ「用があるならいる時に言ってください」 私「いつならいるのですか」 スタッフ「チェックインの時です」 私「。。。」 なぜ私が怒られなければいけない? スタッフが常駐していないことを案内で言うべきでしょう。怒りたいのはこっちだ。館内の壁にはレンタサイクルなどの案内が貼ってありますが、後から利用したくなってもできないですよね。
この宿にデータ容量を使いたくないので小さい写真ですが。左:キッチン、勝手に使ってまた怒られてもイヤなので使いませんでした。 右:もはや日本語がありません。
ミックスドミトリー利用。女性ドミトリーより安かったのでミックスドミトリーにしましたが、スタッフが常駐していないのをわかっていたらミックスドミトリーの選択はまずしなかったでしょう。敷布団は薄く、山小屋よりマシという程度。
右:洗面所 左:アメニティ ムカつくので使用していませんがタオルとコップと歯ブラシ。事前メールにはルームウェアもあると記載がありましたが見当たりませんでした。
シャワールーム
新しい建物なのでとてもキレイ、掃除も行き届いています。家族や友達同士、大人数で貸し切りにするのだったらよいと思いますが、スタッフがいないので女性一人旅にはおすすめしません。なぜここを選んだかというとクチコミがよかったからなのですが、私個人としては、この設備はとても味気なく、スタッフは怖かったとういう感想です。一昨日宿泊したコンパスでのオーナーご夫婦は人がおもてなしが好きなんだなぁと感心しましたが、ここはその真逆、ビジネス目的だけで(ビジネス目的それ自体は悪いものではない)運営しているとう印象を持ちました。一昨日のゲストハウスコンパス¥4,500-、昨日の宿坊御室会館¥7,400-と比較するとここは割高のように思います。初夏に泊まったひつじ庵なんて¥2,900でお値段据え置きですから。
ここに明日も泊まるのか、あーやだやだ。7日目へつづく
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