おはようございます。夜明け前、同室のお兄ちゃんたちはまだ寝ていますが、部屋の外は人の動く気配が感じられます。テッペンを目指すクライマーさん達が出発する時間です。
⏰ 歩行時間:約5時間50分
⏰ 9:00 ヘルンリ小屋(3260m)🚻 ~ 15:00 シェーンビール小屋(2694m)🚻
💰 🏠シェーンビール小屋1泊2食付CHF87+宿泊税CHF3(約¥9,900)
3:30 クライマーさん朝食 朝食はクライマーさん3:30、私のようなハイカー7:00に分かれています。分かれているといっても特別に温かいものがでるわけでもなく、すでに準備してあるパンやシリアルを勝手にとって食べるスタイルです。ヘルンリ小屋のFacebookでは、朝食をとりながら出発時間(4:00前に登山開始してはいけない)を待っているいるクライマーさん達の動画を見ることができます。張りつめた空気で、あの中ではご飯食べられないなぁと心配していたので、朝食時間が別々でよかった。
4:00少し前 クライマーさんたち出発 本当はクライマーさん達を見送りたかったのですが、私がチョロチョロして邪魔になっても申し訳ないので部屋の窓から出発するのを見ていました。ほぼクライマーさん達は出発したので、私は外へ。彼らのヘッドランプがぐんぐん上にあがっていくのを見ていました。無事に帰ってきて。
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「おおっ、早いね。今日はご来光がキレイに見えるかなー」 んん? 誰かと思ったらおじちゃん! 私「なんでまだいるんですかっ! みんなもう登っていっちゃいましたよ!」 「大丈夫だよー」 その自信はどこから?
6:58 やっと夜が明けました。寒くはなく、夜も部屋の窓は開けっばなしで寝ました。いや、他の部屋は外から見ると閉まっていたので、若いお兄ちゃんたちの熱気で暑かったのかもしれません。
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7:00 朝食 シリアル、パン、チーズ、ハム、ヨーグルトなど、シンプルですがこれで十分です。
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一人で食べていると、昨日のアメリカの青年(何度も名前を教えてくれたのですが、聞き取れなくて。。。本当ごめんなさい)が来てくれました。おじちゃんのことを話すと「なんで遅くに出たの?! 言ったのに!」と信じられないというリアクションでした。これから彼は、スウェーデンだかフィンランドだかの100kmマラソンで走るんだとか。タフね~ 私はこれからマッターホルンの壁に触りにいく、というと、「すぐそこだよ。クライマーがはじめにつかむロープがあるからわかるよ。でもサンダルじゃなくて靴は履いていってね」とお兄ちゃん。
壮大な景色をみながらおかわりしたコーヒーをテラスで、なんたる贅沢。マッターホルンから落石や雪崩の音が聞こえます。
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ヘルンリ小屋から10分くらいで、マッターホルンの壁です。練習している人がいました。
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あー、これですね、お兄ちゃんが言っていたロープって。マッターホルンの壁とロープにタッチ。
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このピンクの腕時計が、失くした腕時計の代わりにイスタンブール空港で購入した€54のswatchです。ツェルマットだとCHF67。イスタンブール空港の方がちょっぴり安く、日本で買うのが一番高い。
←秒針がうるさい。
見上げると、しょっぱなから垂直! 危ないじゃないか!
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マリア様も見守っています。
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数少ない自分の写真。
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撮ってくれたグループは、昨日シェーンビール小屋からヘルンリ小屋に歩いてきたのだそう。このあたり(ヘルンリ小屋裏)からそのシェーンビール小屋が見えるんだよ、と指さして教えてもらいました。
9:00 ヘルンリ小屋(3260m)出発 いつまでもここから景色を眺めていたいけれど、さようならヘルンリ小屋。
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シュバルツゼーが見えます。写真中央、かすんでいる奥に見えるのがツェルマット。ツェルマットからヘルンリ小屋まで高低差は1620m、ゆる登山のわりに頑張りました。
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マッターホルン左に雲に隠れて赤いヘリコプター。このヘリコプター、上のあたりを飛ぶこと30分以上。事故かなぁ。
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岩の間に頑張って咲いてます。
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ここからシェーンビール小屋方面へ下ります。下りずにまっすぐ進むと昨日のシュバルツゼーにつきます。
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下に見える湖だか池だかまで下り、ずーっと左に進めばシェーンビール小屋につくはず。
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ん? なんだか上の方から声がします。逆光で影しか見えませんが、私に手を振ってくれています。きっと昨日ツムットで会ったご夫婦だ! こういうのうれしいですね。こちらも手を振り返します。シュバルツゼーから日帰りでヘルンリ小屋に行くって仰ってましたっけ。
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ほぼタンポポみたいなのもある。
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小さな雪渓を歩く箇所もありました。
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一面のお花
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しばらくは自転車道を歩きます。山は登山者だけではなくマウンテンバイクの人も楽しんでいます。
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シュッとしたマッターホルンが、だいぶもっさりしてきました。滝が幾筋も流れています。
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自転車道から登山道が分かれています。坂をあがってどうもあの滝のあたりを通るようです。上を通るとかなり登るし、滝の下通る? 沢登りみたいのがあって危ないといやなので、このまま自転車道を歩くことにしました。今日は様子見で、大丈夫そうだったら明日滝の近くを歩いてみよう。私ってチキンだなー
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あとどれくらいで小屋に着くんだろう。ちょっと気になってイモトのwifiをだし、グーグルマップを使ってみました。あと180mですって! すぐじゃない。あと50、10、5、0m。はてはてどこに小屋はあるの? 前から人がきたので聞いてみるとあと1時間半くらいとのこと。えーーー! もうグーグルマップの守備範囲ではないのかしら。
川の向こう、花が絨毯のよう。
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川に沿って自転車道を歩きます。
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あとどれくらかなー
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前方に氷河が見えてきました。
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ついにシェーンビール小屋が見えてきました。あぁ、登らなければならないのか。自転車の人は脇に担いで登っていました。
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15:00 シェーンビール小屋(2694m)到着
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絵になる山小屋です。
Schönbielhütte(シェーンビール小屋)
現代的なヘルンリ小屋と違ってこちらはクラシックです。どちらもそれぞれいい。
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まずはなにか冷たいものを。このほかに軽食メニューもあります。
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マッターホルン北西側、山容がだいぶ変わりました。もっさり。
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喉を潤してからチェックイン。今日の寝床は。。。やっぱり山小屋ってこうよね。昨日のヘルンリ小屋が特別でした。
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下の段に、女性、男性、私、男性でした。男女を上段下段で分けるとか、あまり気にしないようです。期待してないけれど。日本の山小屋も最近ではないですか、分けるようになってきたのは。
荷物をがさがさしていると、外が騒々しくなりました。なんだか、いやーな予感。この音の響きは日本語? まさかここまでクラツーが? iPhoneで検索してみるとアルパインツアーでした。しかも明日のフルアルプ小屋も一緒です。
再びテラスでお茶を飲みながらのんびり。氷河が見えます。
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氷河が削った谷。削ることによってできた脇の堆積物をモレーンといい、そこを歩いてここまで来ました。
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一人で座っていると、荷物をおろしたツアーのうちの2人が、「ここ、いいかしら」とテーブルに着きました。一人で座っているテーブルは他にもあるのに外国人だから、こっちへきたか。でも空いているので私は「どうぞ~」 2人が3人になり5人になり7人。。。もうぎゅうぎゅう。もう座るスペースはないのにまた一人きて「ちょっといいかしら」私に言うではありませんか。これは私に「どけ」ということ? だからグループはイヤなんだよ。ババアのご希望どうり私は他のテーブルへ移動しました。朝までそこに座ってろ!
クソガキもギャーギャーうるさく、ソロの大人たちが集まるヘルンリ小屋とは雰囲気がまるで違います。ヘルンリ小屋の雰囲気はよかったなー
18:30 夕食 なぜ私の席がツアーの人たちの横なのか。。。 が、ツアーの中でもつるまない人たちがいて(男性)、その方たちと話すのは楽しかったです。まずはスープ。テーブルごとにドンと大きなボウルが置かれ、各々自分のお皿によそります。緑なのでグリーンピースかブロッコリーか何かのポタージュかと思ったら、ハーブなのかなんなのかとても不思議な味。おいしいんです!
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ヘルンリ小屋でのメインが味が濃く食べるのが大変だったので、今回は少しだけよそりました。マッシュポテトにチキンと野菜のトマト煮込み。
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めちゃくちゃおいしい! もちろんガッツリおかわりです。ここの山小屋、味が私好みです。
デザートはメレンゲのなにか。スープ→メイン→デザートがヨーロピアンスタイルのようです。
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1泊2食付 CHF87(約¥9,600)+宿泊税CHF3
夕食 18:30 朝食 7:00
トイレ 屋外にぼっとん
消灯 ?
水 水道には「飲んじゃダメよ」マークがありましたが、トイレは下にあるし、まわりには滝があって生水だけどおいしいのでは?と思い、私はかまわず飲みました。
今日も部屋の窓は全開でおやすみなさいzzz 4日目へつづく
とうとう復活しましたね。あのまま辞めるのかなとも思ってました。スイス! Zermatt!どの写真も美しいですね!私もいつか行きたいものです。
KAZ090313様 コメントありがとうございます。ツェルマットへぜひ。